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平成21年第 2回定例会(第2日 2月18日)

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  1. 伊賀市議会 2009-02-18
    平成21年第 2回定例会(第2日 2月18日)


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    平成21年第 2回定例会(第2日 2月18日)         平成21年第2回伊賀市議会(定例会)会議録          平成21年2月18日(水曜日)(第2日)          ─────────────────────    平成21年2月18日(水)午前10時開議  日程第 1 代表質問について          ───────────────────── 〇会議に付した事件  議事日程のとおり          ───────────────────── 〇出席議員(31名)  議席番号    氏   名    議席番号    氏   名    1番  田 山 宏 弥 君   18番  中 本 徳 子 君    2番  本 城 善 昭 君   19番  桃 井 隆 子 君    3番  北 出 忠 良 君   20番  恒 岡 弘 二 君    4番  木 津 直 樹 君   22番  中 岡 久 徳 君    5番  空 森 栄 幸 君   23番  英   成 樹 君    7番  前 田 孝 也 君   24番  馬 場 登代光 君    8番  松 村 頼 清 君   25番  宮 ア 由 隆 君    9番  森   正 敏 君   26番  森 岡 昭 二 君
      10番  森 本 さとし 君   27番  森 永 勝 二 君   11番  今 井 博 昭 君   29番  山 岡 耕 道 君   12番  今 井 由 輝 君   30番  小 丸 勍 司 君   13番  岩 田 佐 俊 君   31番  森 野 廣 榮 君   14番  大 西 保 定 君   32番  前 川 款 昭 君   15番  奥   邦 雄 君   33番  本 村 幸四郎 君   16番  勝 矢 節 義 君   34番  葛 原 香 積 君   17番  坂 井   悟 君          ───────────────────── 〇欠席議員(2名)    6番  渡久山 カナエ 君   21番  土 井 裕 子 君          ───────────────────── 〇欠  員(1名)          ───────────────────── 〇説明のため出席した者  職   名            氏     名   市長             内 保 博 仁 君   副市長            角 田 康 一 君   契約監理室理事        松 本 博 臣 君   総合危機管理室理事      森 永 喜久雄 君   総務部長           赤 澤 行 宏 君   総務部次長          森 岡 良 夫 君   企画振興部長         中 嶋   孝 君   人権政策部長         堀     忍 君   生活環境部長         淺 井 広 太 君   健康福祉部長         山 崎 猛 夫 君   産業振興部長         半 田 泰 士 君   建設部長           中 森   寛 君   水道事業管理者        濱   一 吉 君   水道部長           住 澤 博 文 君   教育委員長          勝 本 順 子 君   教育長            味 岡 一 典 君   教育部長           松 永 彰 生 君   消防長            山 崎 和 憲 君   消防理事           東   庸 介 君   監査委員           塚 脇 直 樹 君   監査委員事務局長       澤 井   修 君   市民病院事務長兼事務部長   武 藤 隆 勇 君   伊賀支所長          橋 本 光 平 君   島ヶ原支所長         池 口 法 行 君   阿山支所長          猪 田   勉 君   大山田支所長         増 森 和 吉 君   青山支所長          城 山 廣 三 君   会計管理者兼出納室長     堂 山 敏 夫 君   財政課長           西 堀   薫 君          ───────────────────── 〇出席事務局職員  職   名            氏     名   局長             前 田 裕 三 君   次長             奥 井 平 和 君   副参事            稲 森 洋 幸 君   庶務係長           川 出 敦 子 君          ─────────────────────             (午前10時00分 開議) ○議長(森岡昭二君)  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日、ただいままでの出席議員数は31名、会議は成立しました。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  そのように取り扱うことにご異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森岡昭二君)  ご異議なしと認めます。よって、本日の議事日程は、お手元に配付のとおり決しました。  これより議事に入ります。  日程第1 代表質問についてを議題といたします。  代表質問につきましては、6名の方から通告書が提出されており、あらかじめ会派ごとに質問の順位が決まっておりますので、この際ご報告いたします。  質問順位第1番 維新の会、今井由輝君、第2番 親和クラブ、奥邦雄君、第3番  改革クラブ、森本さとし君、第4番 絆会、小丸勍司君、第5番 公明党、本村幸四郎君、第6番 爽風クラブ、松村頼清君、以上であります。  なお、この際申し上げますが、市議会申し合わせにより、質問時間及び質問方式は一般質問と同様に質問時間は答弁時間も含めて60分以内、また質問方式は第1回目は登壇して、2回目以降は自席にて回数を問わず行うことができるとなっておりますので、ご協力をいただきますようお願い申し上げます。  それでは、代表質問を許可します。  まず、質問順位第1番 維新の会、今井由輝君の質問を許可します。  今井由輝君。              (12番 今井由輝君登壇) ○12番(今井由輝君)  ただいま議長の許可をいただきましたので、維新の会を代表いたしまして、今井由輝、代表質問をさせていただきます。質問につきましては、通告に従いまして順次お伺いをいたしますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  質問に入ります前に、本年度末で退職をされます皆様方には、長年にわたり地域住民のために、また地域発展のためにご尽力いただき、本当にご苦労さまでございました。改めて感謝と敬意を申し上げるところでございます。退職されましても各地域、各所で地域発展のため、伊賀市発展のためにご尽力をいただきますことをご期待申し上げるところでございます。  それではまず、1番目の質問に入らさせていただきます。  私の1番は健康、福祉についてでございますけれども、健やかに暮らせる安心、安全なまちづくり、地域で支え合う福祉のまちづくりということは大変重要な施策でございます。私ども議員の有志で今いろんな地域へ懇談に歩いておるわけでございますけれども、そうした懇談会の中で一番たくさん質問が出てまいります、心配をされております点は、救急輪番制の医療の問題でございます。  この問題につきましては、市長さんも早急に検討委員会といいますか、そうした問題に対処するべく施政方針演説の中では述べられておられますけれども、これは喫緊の問題であり、また、私思いますのは、伊賀市民のためを考えますと、地域、伊賀市全体を考えて医療問題取り組むのは当然のことでございますけれども、ちょっと私の調べたとこによりますと、非常に伊賀市以外、例えば救急の拒否件数といいますのが昨年4月から12月の中で、名張市民病院さんでは拒否件数が98件もあると。そして岡波さんでは32件と。当伊賀の総合市民病院では5件というふうなことで、非常に病院によって拒否の件数の差がひどいと。こんなことで、これ私、勝手に思うんですけども、地域で支え合うの当然だし、伊賀市全体を考えるのが当然ですけども、例えば伊賀市だけですと2つの大きな病院があるわけですし、個人の医院さんもたくさんございますが、そうしたことをやるのがいいのか悪いのかわかりませんけども、こういったことも市長さんは考えてみてはどうかなと。今後これから検討していく中で、お医者さんが大変不足しておる。また、伊賀市の市民の方は大変心配しておられるというふうな点から考えますと、こうしたこともちょっとは考えてみてはどうかなと、このように思わせていただくところでございますが、以上、この健康、福祉の面で医療の問題、一番の目玉でございますので、最初にお聞きをいたしまして、登壇での質問を終わらせていただきます。  次の問題、高齢者福祉、そしてまた子育て支援等につきましては、自席より質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  おはようございます。  きょうは代表質問でございまして、最初に維新の会の今井議員の方からご質問をいただきました。どうぞひとつ1日よろしくお願いを申し上げます。  まず、今井議員の方から伊賀の医療の問題についてのご質問をいただきました。  ご心配をいただいておりますように、医師不足につきましては全国的な課題でございまして、伊賀地域だけではなしに、それぞれの地域で医者が不足しているという課題で、いろんな施策を取り組んでおるところでございます。伊賀地域におきましても昨年から1次の応急診療所、さらに2次の輪番制ということでの取り組みをさせていただきながら、対応をさせていただいておるところでございまして、施政方針でも申し上げましたように、21年度も3病院の輪番制を何とか、厳しい状況ですけども、継続をしていきたいということで今現在、調整をさせていただいておるところでございますが、いずれにしましても、将来的にはこうしたいつまでも輪番制ということも続けることが難しい状況ですので、将来的には伊賀にある3病院の役割分担と申しますんか、円滑に救急の体制がいけるように何とか方策を考えなければならないというふうな状況にございます。  今現在、名張市立病院では全科の医師が23名、上野総合市民病院では全科の医師が18名と、それから岡波総合病院については全部の25名というふうな医師の数でございます。こうした状況の中で輪番制を引いておるわけでございますが、それぞれの病院にはそれぞれの経営の方針もございまして、先ほどもお話しのように、ちょうど救急の要請があったときにどうしても受けられないという件数が、先ほど議員さんの方からお話しの件数が発生しておるという状況でございます。このことにつきましては、いろんなシンポジウム等でも現場の先生方もお話しのように、救急診療のうち6割程度が救急でなくても事前に開業医さんで受診いただくとか、あるいは翌日に受診をいただいても十分処置のできる患者さんがそうした割合であるというふうなこともお聞かせをいただいておりますので、行政当局におきましては広報等を通じて、市民の皆さん方にその辺の啓発もしっかり取り組みながら、まずは1次の応急診療所の受診を夜間におきまして、あるいは休日におきましては1次の応急診療所で受診いただくこと、そしてどうしても救急の必要な方についてはそれぞれの、今とっております3輪番で対応していただこうと、そんなことで今現在対応しておるところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  ただいまの一定のご答弁をいただきまして、なるほど市長さんのおっしゃるとおりであろうかと思うんですけども、やはり私も思いますのに認識不足といったら市民の方にしかられますかもわかりませんけども、やはり自分が悪いときに、そら少しでも早く病院へ連れていってほしいというのは、これはもう100人おれば100人の方が同じ気持ちだと思うんですけども、先ほど市長がおっしゃりましたように、やはりどの程度のぐあいとかいう、そういうものをコントロールするというか、例えば救急車の今、消防士さんなんかまた勉強しに東京の方へ行っておいでの方はもうおいでるとか聞いてますけども、そういったちょっと高度な勉強もしていただいて、こういう程度はこっち回すとか、病院の例えば開業医さんがそういうコントロールタワーというか、そういうふうなとこをひとつ早急につくって、やはりある程度こういう状況ですと、こういう状況やったらここの病院へとか、そういう鹿児島県の鹿屋の医療センターなんかは拒否しない病院というので、もうテレビでもスクープされまして出たこともございましたが、そういったところのいろんな研究もしていただいたり、見に行っていただいたりして、少しでも市民の心配、みんな、いつ、あした、今どうなるかわからない。そんなときにやはり命に別状あって、きちっとした対応できれば助かるもの、手おくれで助からないものというようなことも起こっておりますので、そういった回したために亡くなったとかいうことのないように、これ市民の方、大変心配しておりますので、この辺のところ、もう十分ご理解いただいておると思うんですけども、市長さん今おっしゃいましたように、くどいようですけども、みんなにその辺の意識を高めていただくということも特に大事であろうかと思いますので、この点もよろしく、これはお願いをしておきます。  そしてその次へ行きます。次は高齢者のいろんな支援、高齢者福祉も大変です。やはり少子高齢化の中で、高齢者の方にも少しでも安心していただける、満足していただける、そして健康で長生きしてもらわなければならないわけでございますけれども、福祉の状況としましては、いろんな例えば一つの補助制度にしましても、医療にかかった後での返ってくるお金にしましても、日にち的におくれておるとか、年度末なんかは特にもうおくれて、出納閉鎖のかげんもあるかと思うんですけども、そういった点もありましてやはり高齢者の方はそういったことに対する心配もされております。  そんなことでこの辺につきましては、私思いますのは、今のお年寄りの方々は、いつも言われますのは、戦後、敗戦の復興の中で大変苦労して、本当に飲まず食わずの中ででも自分の子供やとか、そういうものを大きくしてきて、自分の家を守ってこられた方ばかりでして、そんな中でやはり今、年寄ってから病院へ入ったら三月たったらもうどっかへ出ていかなあかんとか、そんなことを非常にどこからでも聞く話で、もう皆さん方もこれご承知のことと思うんですけども、こうしたことに少しでも市としても病院とタイアップして対応されておるのか、その辺のこともちょっとお聞かせいただきたいと思います。この辺ひとつ、この点ひとつ。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)
     今、議員さんご質問いただきました高齢者の関係、福祉の関係でございますが、おっしゃるように高齢者の皆さん方が住みなれた地域で安心して生活をしていただくということが大事な課題でございまして、このことにつきまして、既にご承知いただいておりますように、昨年から社会福祉協議会、それから特別養護老人ホームに事業をお願いさせていただいて、社協におきましてはそれぞれの支所の社協で福祉相談支援センターということで、高齢者の皆さん方のいろんな問題についてのご相談に応じさせていただくと。それから特別養護老人ホームにおきましても福祉相談室というのを設けまして、担当者を張りつけながらそうした事業に取り組ませていただいておりまして、それぞれの地域におきます高齢者の皆さん方のいろんな悩み事とか福祉のご相談に対応させていただいておるという現状でございまして、この辺のことについてもさらに市民の皆さんにもう少しご利用いただけるように、啓発も行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  この問題も奥の深い問題でございますので、市民のニーズに合った福祉施策を、国からのコピーのような施策じゃなく、伊賀市自体で、財政多難のときにこういった、リーマンショックからの問題もございますので、財政的に大変なときではございますけれども、こういったときにこそそういったご老人の方、また障害を持たれておられる方、そういった方々に少しでも安心をしていただけるような施策をといいますか、温かい施策を考えていくのも、これも市長さんとしての、今までどおりの考え方でいくというんじゃなくて、やはり内保市長のカラーといいますんか、そういったものも出していっていただきたいなと、このように思わさせていただいております。  代表質問ということで多岐にわたっておりますので、時間的に突っ込み合いをしておったらできないので、あとができませんので、こういったことはお願いにしときまして、次にわたっていきたいと思います。  その次、少子化の子育ての支援について、ちょっとこれも大事な問題、高齢者福祉と少子化は、これ一対みたいなものでございまして、この問題につきましても大変重要な施策でございます。  ちょっと聞いておりますと、本年から子供さんに対して1人当たり3万6,000円給付するとか、こういった問題もありますけども、この辺ちょっと市長、お聞かせいただいて、安心して、今、少子化の中で子供さんをたくさん産み育ててほしいというのは私どもの考え方ですけども、実際にその当事者になってみれば、若いお父さんやお母さん方になってみれば、今の子育て支援の中ではやはり1人子供を産み育てるということは大変であると。そしてまた、共働きで働いていかなければ生活がなかなか難しいこういった時代でございますので、こういった点につきまして市としての施策、いろんな子育てに対するいろんな応援プランもここにいただいておりますから、支援センター各地各所にございます。これは生まれてからの子育ての中でですけども、生まれる前にいろんな健診を毎月受けに行かなければならないとか、そういったこともございます。健診をせずに救急で問題になったというふうな記事もございました。そうした点でやっぱりお母さん方に安心して子供を産んでもらえるというふうな点から、この辺の施策について市としてどのような考え方を持っておられるか、市長にお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  子育て関係についてのご質問でございます。  初めのお尋ねいただいた3万6,000円の件については、国の方で制度として取り上げられまして、今回給付がなされるということでございまして、伊賀市におきます対象者およそ1,600人近い数字でございますが、総額で5,700万余りの金額が支給されるという予定でございます。  お尋ねをいただきました伊賀市の子育て関係でございますが、まず、子供さんが生まれられる前ですけども、妊婦の皆さん方にいろんなご指導をさせていただくということ、あるいは健診関係も伊賀市におきましては現在、公費負担で2回を実施しておりますが、これを5回にさせていただくということで、20年度から5回実施を取り入れさせていただいておるところでございます。さらに、県下一斉にすべての妊婦の健診の回数を公費負担にするということについても、現在検討をさせていただいておるところでございまして、県下一斉にこうした制度を運用していこうということで、今現在協議を進めさせていただいておるところでございます。  また、子供さんを出産された後、子供さんを出産された後の施策につきましては、もう既にご承知いただいておりますけども、乳幼児の健診を初め、少し大きくなってくれますとその子供さんたちの保育、あるいはさらに大きくなってくれますと放課後児童クラブとか、子育て支援センターでのいろんな子供さんに関する相談を受け付けるということで、それぞれの支所ごとで対応をさせていただいておるところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  この給付金の件でございますけれども、第2子以降で4歳から6歳までの今3万6,000円の件なんですが、これは国の施策ということで、これは単年度ものなんですが、何年かあるんですか。 ○議長(森岡昭二君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 山崎猛夫君登壇) ○健康福祉部長(山崎猛夫君)  今お尋ねの給付金でございますが、単年度でございます。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  すると、ことしだけでというのもちょっとこれ、国からのあれとはいいますけども、ことしだけこうしたものを支給して来年からないんやというふうなんはどうかなと思いますが、この辺について市として今後ないもんはしゃあないなというふうな考えなんか、それとも何らかの、ことし一年だけこんだけのあれをいただきながら、例えば来年はもう、再来年もないとかいうことだったら、もらった方にしてみれば寂しい話やなと、こういうことになるんじゃないかと思いますが、この辺は何か取り組む手だてはないんでしょうかね。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  子育て支援とか少子化対策っていうことにつきましては、やはりこうした時代背景の中で、お母さんが安心して子育てをして、そしてまた安心して働いていただけるっていうことが大事なことでございますので、仕事と生活の調和と申しますんか、よく言われておりますようにワーク・ライフ・バランスということが最近よく言われておりますが、こうしたことをしっかり行政の方で支えさせていただかなければならないというふうに考えさせていただきながら、それぞれの施策を進めさせていただきたいなと思っております。  お尋ねの今回の国の制度の給付金のお話でございますが、全国的に子育て支援についてはいろんな取り組みをしておる市町がございます。また今後、議会の皆さん方のご意見もちょうだいしながら、伊賀市としての方策も一緒にご相談をさせていただけたらと、こんなふうに思わせていただきます。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  ありがとうございました。そういったことで大変難しい中であろうかと思いますけども、一生懸命取り組んでいただきたいと思います。  その次に移らせていただきます。2番目の生活、環境の中で危機管理につきましては、いろいろな今、市長さんの危機管理に対する施策を話されておりますけれども、これらにつきまして、現実に管理室の方ではただ呼び声だけじゃなく、どのように今現在取り組みを行われておるのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  伊賀市の危機管理につきましては、従来の風水害であるとか地震であるとかいう災害以外に、最近ではいろんな災害の発生が予見されるわけでございまして、そうしたことにも対応できる危機管理の体制づくりが必要であるということで、今回、議会の方に伊賀市の危機管理大綱というのを提案させていただいて、ご審議をいただいてご同意をいただきたいということで提案をさせていただいておるところでございます。  いろんな意味で、特にこの東海、東南海の地震等、想定される災害をそれぞれの事件ごとに取り上げながら、この大綱をつくらせていただいたところでございますので、内容についてはまたご審議を賜りたいと、こんなふうに思わせていただいております。  昨夜も夜半に桐ケ丘の方で住宅火災がございまして、1名の方が亡くなられたと、こんな災害も起こっておるところでございまして、非常に危機管理については大事な課題であると受けとめながら、しっかり取り組ませていただきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  あす何が起こるかわかりません時代でございますので、この大綱をしっかりとつくり上げて、安心して市民の皆さんが暮らしていただけるようにお取り組みをお願いをいたしておきます。  次に、伊賀市の上水道、簡水も含めまして、生活に欠かせない水。日本では水を意外と粗末にしてますけど、外国へ行けば水が非常に高い値段で売れると。今、日本でも水が売れる時代になってきてますけども、川に流れている水とか沼の水が飲めないとかいう国もたくさん世界にはございます。そうしたときにこのありがたいことに、伊賀市もいろんな意味で一生懸命に市民の方に水道につきましてもご尽力をいただいておることは十分承知をしておるわけですけども、ただ1点、合併をいたしまして4年たったわけでございます。丸4年しっかりたった中で、合併前の協議会の中では合併後速やかに水道の水価にしましても、水道の事業をやる工事費にしましても一元化を図っていくというふうになっておったと私は認識をしておりますが、やはり4年もたっていまだにいろいろでこぼこ、でこぼこであるというようなことを、非常に市民の皆さん方から言われますのは、これどうなっとんのやと。いつまで我々議員も執行者の皆さん方も何を考えとるねやと。やはり一日も早く市民の方に、常に前市長さんにしましても今の内保市長さんも同じと思うんですけども、地域が公正公平になるようにということで努力されてきておったわけでございますが、現実は水道については、私の聞かせてもらうところはでこぼこであるというようなことで、これ一日も早くきちっと市民の皆さんに公平公正なおいしい水を供給していくというのがこの市の務めだと思いますし、私ら議員もそのためには、川上ダムの問題もございますが、そうしたものに一生懸命取り組んでいくのは当然でございます。  そこでこの点につきまして、どのような取り組み、私ども聞かせていただいておりますのは、来年度、来年度中とかそういう話もございますけども、やはりこれは一日も早く、来年度中って言いましても4月1日も来年度ならその年をまたいで、来年度って、本年度ということは4月1日からで、来年の3月31日まででも来年度でございますので、その辺どのように取り組まれるんかちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  詳しいことお尋ねでしたら水道管理者おりますので、管理者の方からお答えをさせていただきますが、合併時点でそれぞれの市町村が取り組んでおった水道関係の事業につきましては、非常に格差がございまして、大きな投資をして水道事業会計を運営しとった町もありますし、それぞれ水源ごとに簡易水道あたりで対応しておった町村もございまして、それらの統一ということについては非常に厳しい状況の中で、ご承知のとおり、伊賀用水の供給事業とダム関連で企業庁の方が行ってくれておりました事業がご案内のとおり、伊賀市の方が引き取るというふうなことで、それぞれの伊賀全体にその用水を供給できるという体制になってまいりましたので、この機に一定の統一という考え方をやっていこうということで今、取り組みをさせていただいておるところでございまして、私の聞かせていただいておるのでは22年度ごろに一元化、水道料金の統一ということを検討させていただいておるというふうに聞いておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  22年度ということはちょっと生ぬるい施策じゃないかと、方向ではないかと思いますけども、まあ仕方ありませんのでそれ以上は突っ込みませんけども、もう一つだけここで、水道事業の中で言うときたいことあるんですわ。  ということは、今これ阿山の方で厄介になって、下水と水道を並行して工事やってますわな。ところが、市民の方からも聞かせていただくんやけど、結局、下水はあれ1メーター50ぐらい掘ってるんかな、深さ。ちょっと聞かせてほしいけど、僕も勉強不足。そやけど、もう水道は50センチぐらい。深さが全然違うわけですけども、同じ道路で、今あるこの道路やったら、この道路今、掘ってるわけですわ。そしてその下水管を布設してる、埋設してると。そしてその次、埋設し終わったらもちろんマンホールのふたもあり、舗装も仮舗装を塗ってあるわけです。その後へ今度、次、横をもうずっとあのカッターで切ってはるわけですわ、舗装をね。切って水道を今度は掘るんですね。するとその地域、例えば2回通行どめなりますわな。そんなことをこれ、そら別と言や別ですわな、事業も別。そやけども、これ例えば一緒のような調子でできないもんかなと。そうすれば非常に工事費というか、そういうのんは安価に済んでいくん違うんかなと。いや、僕はこれ素人やからこんなこと言うてるんやけども、現実にどうでしょうかね。この辺もうちょっと考えることによって、むだを省いていくと。非常に財政厳しい、財政足らんと言いながら、同じ時期に同じとこやってる現実ありますわな。もう当局知ってると思うんですけども、そういうふうなことを何とかうまくできないかなと思うんですが、どうですか、これは。 ○議長(森岡昭二君)  水道事業管理者。             (水道事業管理者 濱 一吉君登壇) ○水道事業管理者(濱 一吉君)  現在、阿山の方でも水道の工事をやらせていただいてるんですけれども、私の承知している限り、下水道の工事と統一して工事をやっているつもりでございます。先、下水については深さが深いので、下水管を伏せて、それから下水の上へ水道管を伏せますんで、工事自体は少しずれるかもわかりませんけども、事業としては一体化でやっておりますんで、舗装につきましても仮舗装をした上へ本舗装になりますけれども、これは水道とそれから下水と共同で舗装工事もやっておりますんで、決して別々の工事ということじゃございません。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  そうなんですか。その地域のそこに当たってる方にしたら2回掘りますわな。1回下水を掘る、そのとき通行どめされとる。それで次、今、部長おっしゃるように、1回舗装を塗ってしまって道路をまた通ってますわな、車も人も。そしてその次また別でまた掘るんですよ、全然違う日ですわな。いや、僕言うのは、それ一緒にしたらどうですかっていう意味ですよ。 ○議長(森岡昭二君)  水道事業管理者。 ○水道事業管理者(濱 一吉君)  それも今申し上げましたように、先に下水管を施工してございます。下水管を伏せて、一たんある程度固まって養生した上へ私どもの水道管も伏せますんで、何ちゅうんですか、一つのこの枠の中へ順次計画してやっておりますんで、すべて一緒に下水管とそれから上水管を伏せるっちゅう工法じゃございませんので、こ理解をいただきたいと思います。  それと舗装につきましても簡易舗装っちゅうんですか、先、簡易舗装してしまってから、ある程度路面が固まってから全部の舗装をやってますんで、決して別々の工事じゃございませんので、ご理解をお願いします。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  するとそういうご答弁からいきますと、余りそんなにむだではないということで理解してよろしいんですな。はい、ようわかりました。  その次、ごみの問題でございます。  私、大変心配しますのは、市長さんの所信の中ではいろいろと考えてもらっておるようでございますけれども、非常に心配するのは、このRDFがいつまでこれ続いていくんやと。平成29年でしたか、書いてありますけども、29年度以降のRDFの運営につきましては今後の課題であるというふうに述べられておりますけども、これは本当に課題であろうし、これやはり行くとこまで行ってからというふうに僕これとれるんですわ、この施政方針としては。そうじゃなくて、行くとこまでだんだん値段が上がっていく。それ辛抱しいもって耐えていかんなんもんなんかと。やはりこれ南部は奥鹿野に市民の皆さん方なりのご協力のおかげで立派なもんがこの間できました。  そやけども、この伊賀市として南部のとこへ皆こっちのRDFやめて持っていくような調子にもいきませんやろし、これ何とか考えないかんのやないかと。  例えば民間ででも大きな処理されるとこもございますが、そうした点も含めてやはりこれしっかりと早いことこれ手を打っていかんと、もうどんどん詰まりまで行ってしまってから、はっきり言うてたくさん費用かけてかけてかけてというのもね。これRDFするときには非常に固形燃料で売れる、お金が入るというふうなんが逆に今度はだんだん値上がりをしていくという。これ県にしても大変な問題やと思うんですよ。  私ども市民であり県民ですからね。でもこれ何とか早いことこの伊賀市なり伊賀市、県にまくっとってもあかんわけですから、伊賀市で何とかこれを編み出していかんといけないと思うんですけども、そういった民間も含めて考えるようなことはしておいでませんのか、その辺1点お聞きしたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  伊賀市のごみ処理のRDFの処理につきましては、これまでからも議会でいろんなご意見をいただいておるところでございまして、非常に厳しい状況でございます。当初の設置から既に経過をしてきておるわけでございますが、様相が非常に困った状況になっております。  そんな中であの施設につきましては、一応地元の協定と申しますんか、あの施設については平成32年というふうな期限も設けられておるところでございます。さらに、三重県の方では平成29年度以降、もう一度RDFの処理の仕方を平成29年度以降は見直すというふうなことが県の方から提案されておるところでございますが、それぞれ運営協議会に参加しておる市町ではこのままではということで、あり方検討作業部会というのを設けまして、今後どうするんかということについて一定の結論を出そうということでの取り組みをさせていただいておるところでございまして、できるだけ早い時期に伊賀市としての方向性も出していかなければならないと、こんなふうに考えさせていただいておるところでございますので、ご理解をいただきたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  ぜひ市長さんのおっしゃったように、早く進めていただくことをお願いしておきたいと思います。  その次に移らせていただきます。4番目ですかね。3番目ですね。ごめんなさい。  3番の教育、文化の部門でございますけれども……。産業振興にさっきいっとったかな。ごめんなさい。そうです、教育方針後でした。ごめんなさい。  産業振興、これも大事な施策で今大変なところでございますけれども、この中で私今までからでも常に言ってきましたけども、やはり地域の活性化、そして荒廃地をなくするようにはどうすればいいんだとか、ご提案も申し上げてきたこともありますが、実際に呼び声だけでなかなか動いていかないのが現状でございますので、私の一番今、考えますのは、伊賀市としましては、4年も前にも言いましたけども、耕畜連携の農業を推進していくということが大事ですよと申し上げてきましたけども、なかなか現実には到達度は薄いというふうなことを実感しておるわけでございますが、伊賀には伊賀米、伊賀牛、伊賀豚とか、そういった広大な土地とともにそういう畜産の産地でもあると、銘柄でもあるというふうなんございますが、この2つをうまくかみ合わせていく。  今現実に肥料の高騰、昨年から非常に肥料も高騰している。農薬もすべてのもんが高騰してきました。そうした中でやはり地元でそういうできてくるいろんな副産物等を利用しながら、これから農業関係を推し進めていくのが私は一番ベターじゃないんかと思うんですよ。ところが、そういったことなかなかおくれておるんじゃないかなと、こう思いますのと、今現在、田舎が非常に疲弊してきておりますけども、私どもも1月のかかりに会派で視察に行ってまいりました。そこではグリーンツーリズムのまちづくりということで、いろんな特区なんか受けながら町を売り出しおると。田舎ですよ、町を売るんじゃなくて田舎を売り出しとると。農家民宿に泊めていただいて、農家の方々と話し合いをしたりしながらちょっと勉強してきたわけでございますけれども、やはりこういったことを伊賀市は全然やってない。全然手もつけてないような状況でございますが、こうしたことをこれからやっていけば、人口が減るじゃないかとか、田舎に住んでくれる人がだんだんなくなっていくじゃないかというんじゃなくて、やはりそういった分野のところをこれからどのように考えていかれるのかと、それについて1点お聞きをいたしたいと思います。
    ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  農業問題についてのお尋ねでございます。  これまでの農政に関しますいろんなご質問に対しましても、私自身の考え方を申し上げておるところでございますが、広い森林あるいは里山、そして田んぼ、さらにそこに点在しておる農村集落をきちっとそのよさを残しながら国土として保全することについては、国策できっちりとやっていただかないと、それぞれの市町でそれらをすべて市町の行政でやるということは非常に難しいと、国の方に声を大にしてそのことを訴えていきたいということを申し上げておるところでございます。  最近少し国の方の考え方もそうしたことに対して一定の施策を講じなければならないと、こんな考え方に出てくれておりますので、この際こうした地域の首長がしっかり共同しながら国に対して強く施策を申し上げていかなければならない、こんなふうに思わせていただきながら、伊賀市の農業についての取り組みも、先ほどからも議員の方からおっしゃってますように、耕畜連携ということについては伊賀の畜産ということで取り組んでおる中で、非常に大事なことでございますし、JAさんも一定畜産のふん尿の処理についても理解していただいて、ああした施設の建設もされておるわけでございますので、農家の皆さんにもこれからも呼びかけながらそれぞれの地域で耕畜連携の農業をやっていただくことについては、さらに農家の皆さん方にお願いをしてまいりたいと思っておりますし、地域の農業の6次産業化については市としても一定の考え方を持たせていただきながら、ことしの3月にふるさとづくり計画ということで協議会を立ち上げて、それぞれの地域に見合ったふるさとづくりをやっていただこうということでの取り組みをいたしてまいりますので、どうぞひとつご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  この問題も何年たってもなかなか前へ進むのがおくれとると私は理解してますけども、市長さんのこの所信の中にもございますけども、伊賀市は皆、人間正直な人ばっかりですので、農家の皆さんですよ。正直だから、例えば転作でも何割やりなさいっていったら皆やってるわけですよ。そして伊勢の方、よそのこと言うたらあきませんけど、伊勢の方へ行けば非常に転作面積も達成できてないとこ非常にたくさんございます、僕らも知ってますけども。  そうした点で市長さんのこの所信表明の中には、伊賀はしっかりやってるから例えば中山間の補助、いろんなほかの補助金にしましても前年どおり確保してまいりたいと、こういうふうに述べられておりますけども、これはもうそらそのとおりでございますけども、伊賀は一生懸命になってまじめにやりながら、米価も安いわ、何つくっても大変だわということで、後継者もなかなか生まれてこないのが現状でございますので、こうしたことは特に、行政だけの責任じゃなく、やはりその地域の農業関係者、またJAさんとか、ああいったところがもうちょっとしっかりとしていただいてもらうように、行政との話し合いといいますか、指導力というのもこれも大事やと思うんですわ。  だから伊賀米なんかおいしい、おいしいから高くても売れる、売れるのに以外と高くよう売らないと。これは売り方が下手なんですわな。この伊賀市にも民間でお米を栽培したり、またしてもらったりして非常に米足らんで往生してるというとこもあるんですよ。こうしたとこともうまくタイアップしながら今後はやはりその商品をうまく売っていくと。せっかくとれたおいしいものをうまく売っていくという、こういうことも非常に大事じゃないかなと、こう思わせていただきますんで、ひとつこの辺につきましてはお取り組みをいただくようにご提案を申し上げておきます。  時間が迫ってきておりますので、次に移りますけれども、獣害ですね。獣害につきましては、もう毎回のように出ておりますので、私深くは申しませんけど、もう非常にこれ大変なんですよ。ですから、獣害に対しては今、国から50パーセントの地域の取り組みに対して助成制度ができておるということで、私申し上げたいのは、農政局とか、そっちで調べてくると90パーセントの助成があるというのが現実に書いたもんであるわけですよ。4割、別で交付税でおりてくると、国から。それやったらその9割を出していただいて、そしてその地域守っていくというようなことができないもんかなと、こういうふうに思いますのが1点と、それからもう一つは今、地域で結局わなとか猟友会の方とかでいろいろ鳥獣害対策に努力していただいておりますが、そうした方々がやはり免許の税も要る、そしてまたその地域のシシが例えばおれば、地域のある田んぼのあぜなんかもうみんな砕いてしまって、もうあぜ直さんことにはことしの春に田植えできないというふうな現状なんですよ。ですから、そういったことに取り組みをいただく、例えばそういう地域のまちづくり協議会なり、また個人的にでも仲間でそういう猟友会なりわなの免許持ってるのも一緒の猟友会かわかりませんけども、そういった方に地域でそんだけの守る活動をしていただいた方にそれなりの、せめてもその経費になるというか、努力をしてもらったっというか、そういうもんに対する市としての支援というものはできないもんかなと。この2点ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  獣害対策ですが、このことにつきましては、もう既に各地区に説明に上がっておるわけでございまして、個人給付ではなしに一定今お願いしておりますように、地域挙げての取り組みをお願いさせていただいて、ソフト事業を今行っておるところでございますが、そうした中でその地域が一定のご理解をいただいて取り組んでいただければ、事業に採択させていただいて5割の国の補助。さらに議員おっしゃったように、特交でそうしたことが認められれば特交で処置をいただけるということもございますし、市としてもそれぞれの集落を守っていくことに対して非常に大事なことですので、今後手を挙げていただいたそれぞれの集落の取り組みを見せていただきながら、市として一定の支援策をまたご提案させていただきたいと、こんなふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  ありがとうございます。その点ひとつ市長さんのこの大事なここへちょっと入れていただいて、お取り組みをいただきますようお願いをいたします。  次に、産官学の拠点施設がいよいよ完成をしてきたということで、これざっと経費的には4億という資金を投入しとるわけなんですけども、これの将来像としましてはどのようにちょっと考えておられるのか、時間も押しておりますので、簡単にお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  今、建設中の施設につきましては、4月3日にオープンをさせていただくということで今、進めていただいております。そんな中で特にあのインキュベーションにつきましてはそれぞれの応募がありまして、それぞれの5つの用意しました部屋については既に応募、審査いたしまして、決定をいたしておるところでございますが、いずれにしましても、これからの地域のいろんな取り組みを応援できる施設として、十分に活用をしてまいりたいと思っております。詳しい施設内容について必要でしたらまた担当の方から申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  結構です、結構です。詳しい内容はわかっておりますんでよろしいですわ。  最後になりましたけども、もう時間押してますけども、教育方針の中で、私思いますのは、学力の定着とか人権の教育とか、いろいろ方針は述べられておりますが、昔の話ししたら申しわけないけど、昔と変わってるのはやはり道徳が欠けておるんでいろんな悲惨な事件が起こったりしておるんじゃないかなと思うんですけども、こうした点で、教育の中で、なぜ道徳教育に取り組む時間というんか、そんなんはもう国の文科省の方で全然入ってないからやらないのか、その辺1点、聞きたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  教育長。              (教育長 味岡一典君登壇) ○教育長(味岡一典君)  道徳教育は、各学年とも年間35時間以上を実施するという形で国の方で定められております。したがって、これを週1時間ということでございますが、そういったことでやっておる学校、伊賀市は、ほとんどの学校がすべて35時間の実施をしておるということで、しかも、年間指導計画は100パーセント作成しております。それから、道徳時間の一つの参考ですが、子供に楽しいかと聞いたときに、楽しい、またはためになると答えてる子供が70パーセント、これが伊賀市の現状でございますので、道徳については十分に努力して大事な取り組みとしてやっておりますので、そのようにご認識いただきたいというように思います。 ○議長(森岡昭二君)  今井由輝君。 ○12番(今井由輝君)  今、教育長おっしゃるように、これ道徳教育で人間をつくっている、つくっていくと言うたらおかしいけども、お願いします。そういうことで……。何で手を振るの。  まだ時間あるでしょう。道徳教育は大変重要な問題であるし、やはり人間の教育ですね。やっぱり昔に戻る話は変かわかりませんけど、欠けているのが僕はその点だと思いますので、ぜひ教育長さん中心に教育委員長さん方、一生懸命子供さんに取り組んでいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  これをもって維新の会、今井博昭君の質問を終了します。  続いて、質問順位第2番 親和クラブ、奥邦雄君の質問を許可します。  奥邦雄君。              (15番 奥 邦雄君登壇) ○15番(奥 邦雄君)  親和クラブの奥邦雄でございます。ただいま議長さんより許可をいただきましたので、代表質問をいたしたいと存じます。よろしくお願いを申し上げます。  市長さんの施政方針にもありましたように、アメリカのサブプライムローン問題から発した金融危機は、北京オリンピック終了の9月から急激に景気悪化になったように思われておりましたが、実際は一昨年、19年11月ごろから始まったと政府は認定しておりますが、昨年の後半から自動車産業を中心に企業業績が落ち込み、給与の減額や非正規労働者の解雇が相次ぎ、急激に景気が悪化し、未曾有の不景気だと言われております。  政府は、2兆円の定額給付金やプレミアムつきの商品券の発行を初め、内需拡大に取り組んでおります。また、伊賀市の税収、当初予算では12億円余りの減収と地方交付税6億円余りの増と見込まれておりますが、大変厳しい財政運営の中で、内保新市長さんの手腕が問われるところであろうかと理解をいたしております。  さて、通告させていただきました施政方針の中の伊賀市交通計画についてお尋ねをいたしたいと存じます。  まず、伊賀市交通計画でありますが、19年3月に出されてまいりました、それには、自家用車への過度の依存の改善と、効率でだれもが利用可能な公共交通の実現を推進することを目的とするとあります。市長さんの施政方針の中では、まず亀山−加茂間の電化促進、乗りかえ時間の改善であります。まずこの区間の電化促進状況をお聞かせください。  また、大阪から名古屋から電車を利用して、加茂−亀山までの連絡が直ちにとれるのが半分ぐらいしかない状況であります。この改善策についてもお聞かせをいただきたいと存じます。  また、伊賀鉄道についても、子供、学生の減少や国道368号線の将来に向けた4車線化で短期間の通行の改善、また名阪下月インター青山線の開通に伴う近鉄温泉への乗り入れの短縮等によりまして、伊賀鉄道の大変厳しい状況が見えてまいっております。伊賀鉄道への改善策、乗客の乗り入れの増についての考え方もお聞かせをいただきたく存じます。  次に、バスの運行であります。施政方針演説では、基幹バス、準基幹バス、地域アクセスバスと3分離をした形態の運行方針で行われておりますが、交通弱者の要望は、通勤、通学、通院の利用できる朝夕の時間帯で乗り継ぎして利用できる対策を考えてほしいという声が多く聞かれ、伊賀市の中心部の乗り継ぎなしで行く対策は今の市はニーズであろうかと考えております。この方策についても、お伺いをいたしたいと存じます。  以下、農業施策の現状と方向性について、病院運営と緊急医療については、自席から行わさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。  以上、壇上での質問を終わらせていただきます。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  親和クラブの奥議員さんのご質問にお答えをさせていただきたいと存じます。  議員さんからは、まず関西本線の電化のお話がございました。このことにつきましては、旧の伊賀の市長さんの長年の懸案でもございましたし、合併後もこのことにつきましては行政も民間の団体の方と一緒に精いっぱいの取り組みをいたしておるところでございますが、特に国鉄からJR西日本ということで株式会社になった現在、非常に厳しい状況でございますが、それぞれの団体の皆さん方と一緒に引き続いての行動をいたしてまいりたいと、こんなふうに考えております。  また、伊賀鉄道につきましても、新しい株式会社組織の中で経営改善に取り組んでいただいておりますけども、利用客の減少等非常に厳しい状況にございますが、今後、協議会を設置いたしまして、伊賀線の活性化に取り組んでいきたいと、そんなふうに考えさせていただいておるところでございます。  また、バスのことについてもお尋ねでございますが、現在、伊賀市内は、唯一三重交通バスが路線バスとして入っていただいておりますが、それもそれぞれの路線が利用客が非常に少ないということで、赤字でございまして、三重交通さんの方から、さらにそれぞれの路線について廃止の方向で検討したいと、こんなお話も伺っておるところでございますが、必要なところにつきましては廃止代替ということで、バスを市の方で経費を負担しながら、補助もいただきながら運行をしておる現況でございまして、さらにそれぞれの旧の市町で運行しておりますバスについても一定の見直しが必要であるという中で、今後、公共交通の関係につきましても鋭意取り組んでいきたいと、こんなふうに考えております。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  まず、関西線の電化促進等の問題でございますが、この問題が出てからもう30年以上経過いたしております。その間、名古屋−大阪間の急行電車、いわゆる汽車があったわけでございますが、それも廃止になり、亀山−加茂間が完全な乗り継ぎがしにくい状況に陥っておりまして、私の考え方としては、もう関西線、将来廃止になっていくんだろうかというような思いもさせていただいておるところでございます。伊賀市がちょうど関西線の中心にあるわけでございますので、関西線の電化促進に向けてもう少し頑張っていただきたい、このように思うわけでございます。  次に、伊賀鉄道でございます。株式会社をつくっていただいて努力をいただいてる跡はよくわかるわけでございますが、今も申し上げましたように、道路が完備してまいります。そして、名張、青山、阿山−伊賀間が交通量、自家用車で15分、20分で行ける短距離になってまいりました。伊賀の上野から伊賀神戸まで電車で30分は要します。そんな中で、周辺の地域の人が乗りやすい状況になっていくというか、していただかないと、なかなか利用量がふえてこないんではなかろうかというように考えておるところでございますので、その方も十分ご理解をいただいて、十分な行政のお力添えをいただきたいと思うわけでございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。  その次に、バスでございますが、地域の住民の皆さんの声は、やはり交通弱者の方は車をよう乗らんわけでございます。そんな中で、やはり病院、それからショッピングへ行くバスが、●●●●ということで、大変やかましく……(発言する者あり)済みません、●●●● ○議長(森岡昭二君)  暫時休憩します。             (午前11時13分 休憩)             ─────────────             (午前11時13分 再開) ○議長(森岡昭二君)  休憩前に引き続き会議を再開をいたします。  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  交通手段を考えていただきたいというように思うわけでございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  まず、私たちの議会で、ちょうど2年前にこの交通対策というのを……(発言する者あり) ○議長(森岡昭二君)  休憩いたします。             (午前11時14分 休憩)             ─────────────             (午前11時14分 再開) ○議長(森岡昭二君)  休憩前に引き続き会議を再開をいたします。  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ただいまの発言を取り消しをいたします。恐縮であります。(発言する者あり)不穏当な発言で恐縮でございます。 ○議長(森岡昭二君)  奥議員から発言の一部について取り消しの申し出がありますので、議長において精査させていただきますので、ご了承いただきたいと思います。  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  交通対策でございますので、特に2年前に伊賀市の議会で、交通対策特別委員会で議論をいたしました、これを残しておるわけでございますが、こういうので考慮いただいて、ちょうど19年、いわゆる2年前に伊賀市の方から出された前にこれを出した議論でございましたが、これをある程度くみした交通対策が出されておりましたら、もう少し市民の皆さんもご理解をいただけるのかなというように考えておるところでございますが、何かあのときにデマンドバスとか、そういうような議論をされていたことを覚えておりますが、そんな対策の中で、市民の皆さんの交通弱者の方々のニーズというんか、ご理解をいただいた対策がとられていただけたらなというように思っておるところでございますので、その点について、ひとつ市長さんの方からご所見をいただきたいと存じます。
    ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  現在の伊賀市の公共交通につきましては、19年3月に策定しました伊賀市交通計画に基づきまして3つに分類をさせていただいて、基幹バス、それから準基幹バス、それから地域アクセスバスということで、3つの路線で考えておるところでございますが、議員お話しのように、通勤とか通学とかいうことにつきましての交通ということになりますと、現在走っておる路線バスの金額と、それぞれの地域で行政バス、福祉バスとして走っておる金額とにかなりの差異がございますので、どうしても地域の皆さん方がご利用いただく人数が一定あって、それに対しての路線バスとしての位置づけてしようとすれば一定の料金を負担いただかなければなりませんし、一定の人数の方がご利用いただかなければなりませんし、その経費を市の方で負担しなければならないということでございまして、それぞれの市町では、過去に合併前に取り組んでおった様子で今現在行っておりますが、これもそれぞれの地域に差異がございますので、もう少し見直しをしながら、本当に必要な福祉のバスあるいは弱者に対するバスについては、これはバスを運行するかデマンドでタクシー的なものにするか、あるいは比自岐の方で取り組んでいただいておるような有償運行のバスにするか、そんなことについても、それぞれの地域とご議論をさせていただかなければならないなと、そんなふうに考えております。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ありがとうございました。市民の皆さんのニーズは、今、市長さんからも少し触れていただきましたけれども、やはり特に朝晩の支所間で走っておるバス、9時から5時までがほとんどでございますが、それよりもう少し、例えば6時半から7時ごろまでの朝晩の通勤、通学に利用できるバスも強く要望されておるわけでございますので、その方も十分ご理解いただいてご検討いただきますことをお願いを申し上げまして、次に移らせていただきたいと存じます。  2番目の農業施策の現状と方向性について。  グローバル化と米の市場経済化によって、集落の人口の高齢化によって、第1種・第2種兼業農家の多い中山間地帯は耕作放棄地が年々ふえつつあるのが現状でございます。一番大きな要因は、獣害対策でございます。先ほども獣害対策について少し質問されておりましたが、特にイノシシ、猿の対策につきましては、大変防御に大変農家、いわゆる耕作者が苦慮しておるところでございます。そんな中で、獣害対策のソフト面につきましては、今、市長さんの施政方針演説の中でもございますが、このハードの事業につきましてもう少し突っ込んだお答えと申しますか、所信をいただきたいなというように思うところでございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  先ほどの今井議員のご質問にもお答えをさせていただいたとおりでございますが、今現在、何とか取り組もうという地域にご説明に上がっておるところでございますが、およそ18程度の集落から、私たちの集落で集落ぐるみの取り組みをしようということでの申し出をいただいておるところでございます。国の方に申請をさせていただきながら事業採択がなされるいうことになれば、先ほども申し上げましたように、一定の市の支援策を議会にもお諮りを申し上げて、市としての取り組みをつくり上げてまいりたいと、こんなふうに考えさせていただいておりますので、どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  一定の獣害対策に対する回答をいただきました。  次に、耕作放棄地再生利用推進事業でございます。この事業は、平成23年を目途に、農業上重要な地域を中心に耕作放棄地の再生利用を図るためであり、市においてこの事業に取り組むため、伊賀市耕作放棄地協議会が設置されました。そこで、お尋ねをいたします。耕作放棄地において農業経営を行うのは、市の農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想で示されている経営を目指す担い手だと思いますが、この点についてお伺いをさせていただきたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  耕作放棄地の再生利用推進事業についてお尋ねをいただきました。お話しのように、このことにつきましては、農業委員会におきまして市内の耕作放棄地の調査を行っていただきまして、お話しのように、伊賀市の耕作放棄地対策協議会を平成21年の1月29日に設立をいたしたところでございます。今後の課題でございますが、耕作放棄地の地権者と、先ほどお話しの特に地域の担い手の皆さん方との合意形成が必要でございますので、その合意形成に向かって、それぞれの地域でお取り組みをいただこうということで今、説明をさせていただいておるところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ありがとうございました。この耕作放棄地でございますが、1,276ヘクタールできてきておるわけでございます。この放棄地、水田ビジョンでも6,545ヘクタールあるわけでございますが、そんな中で再生するための手段と申しますか、そんな具体的なやり方と申しますか、推進方法についてちょっとお尋ねをさせていただきたいと存じますが、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  先ほども申し上げましたように、それぞれ耕作の再生の可能な農地であっても、それぞれ個人の地権者がございますので、その地権者の皆さん方のご理解が大切であるということでございますし、さらにその農地を再生して耕作をしようという担い手の方の意識を大事でございますので、その辺のところの醸成に努めてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ありがとうございます。この再生でございますが、耕作放棄地については、契約した担い手でないと、いわゆる地権者は該当にならんというように書かれておるわけでございますが、そこらは十分加味してこの利用促進事業にかかっていただきたい、このように思うところでございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。  それから、次に農業経済特区についてでございますが、以前、農地の賃貸しや売買できる法人、農業生産法人で借りていましたが、特区認定、平成15年5月23日より株式会社やNPO法人が市から農地を借り受けて、農業経営を市民農園を開設できるようになりました。この株式会社等の参入が図られることにより、高齢化や後継者不足によって遊休地にしている農地の解消と都市との農村の交流も可能になります。  ここでお尋ねをいたします。株式会社が水稲、麦、大豆を栽培した場合、採算が合うと思われますか、それについてお伺いをさせていただきたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  経済特区のお話でございますが、農村において農業をやる場合に、株式会社なり、そうしたお取り組みをいただく場合に、やはりいろんな規制がございますので、それを取り払って株式会社さんも農業ができるというふうなこと、あるいは株式会社さんが農家の民家を利用して、そこで宿泊もできるような営業ができるとか、そうした規制緩和を目的に農業特区というのがございます。それぞれ進出を予定される株式会社さんは、農業で経営できるという自信を持って来られるんやと思いますけども、経営できるかどうかということは、それぞれご判断されることですので、行政の方からはお答えできないと思います。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ありがとうございます。今、市長さんの方でお聞かせいただきました。ふるさと地域力発掘支援モデル事業の採択を受けて取り組むと表明されておりますが、これについて少しお聞かせをいただきたいと存じます。大変農業経済特区、農村と企業が共存共栄を図るために、いろんな政府は施策を出してきております。そんな中で、ふるさといわゆる地域力発掘支援モデル事業、この採択を受けて取り組むと表明されておりますが、これについて少しお聞かせをいただきたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  農業だけでなしに、工業とか商業とか観光とか、あらゆる分野と連携をした地域の6次産業化という中で、先ほど議員の方からおっしゃったふるさと地域力発掘支援モデル事業、この採択を受けまして、伊賀市におきましては、ふるさとづくり協議会を立ち上げまして、そこでふるさとづくりの計画をつくって、これからの地域の農業を、先ほども申し上げた農業経済特区も含めて地域の活力を生み出してまいりたいと、そんて意味でございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ありがとうございました。大変農業が担い手不足の中で、いろんな方策を農林省は出してきております。それに担い手農家が乗っていけないと申しましたら大変恐縮でございますが、そんな状況の中で、地域の担い手づくり、これがこれから一番大事であろうかと存じます。私も一生懸命担い手づくりに懸命に努力をしておるわけでございますが、今、市長さんが申されましたように、米価のいわゆる下落と申しますか、低い単価で効率よく農業ができる地域をつくっていく、そして地域が担い手の育つムードをつくっていく、これが一番これからの次の世代をつくる大事なことであろうかと私は考えておるところでございます。そんな中で、なかなか学校を出た人は、次の農業に携わっていただける人が本当にないと言っていいような状況でございます。そして、今、定年退職された方が辛うじてぼつぼつと担い手として、いわゆる地域の農業の担い手として携わっていていただいておるのが大変先行き不透明な状況でございます。今後とも伊賀市の農業として地域の環境保全を守るために、一生懸命努力をいただきますことをお願いを申し上げておきたいと存じます。  次に、農産物のブランド品づくりと指導について。米を中心とした農産物で、安全・安心な米づくりとあわせて値段の安いものが人気を呼んでおる時代でございます。  そんな中で、これからの農業の指導体制をどう進めるのか、お尋ねをしたいわけでございますが、今申し上げましたように、大変第1次産業、農業が厳しい中、また中山間地域におきましては、先ほど申し上げました有害鳥獣との戦いがあるわけでございます。そうした中、これから伊賀市の地域農業を持続していくためにどうしたらよいか、私も一生懸命考えておるところでございますが、大変厳しいものがございます。  そうした中で、行政の方のいわゆるこれからの農業、産業としてどう進めていこうかという意向につきまして、産業部長さんの方からも一言ご所見をいただきたいと存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  産業振興部長。             (産業振興部長 半田泰士君登壇) ○産業振興部長(半田泰士君)  私でえらい恐縮でございますけども、農業の将来に向けた方向性ということでございますけども、今現在、伊賀市の地域活性化計画と、それから農業振興地域の整備計画、それから経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想とか、それから伊賀市の水田農業ビジョンですね、こういったもので総合的に農業の方向性については、いわゆる一定の考え方を皆さんとともにまとめさせていただいてるわけでございますけども、国の方のいろんな農政の方も、3年に一遍ぐらいのスパンでこれは変わってまいります。これも22年度から、国は今現在、農政改革ということをやかましく言っておりますもんですから、実はその方向の中でも、こういったものも一定の見直し等もしていかなければならないと、そういうふうに考えているところでございますけども。いずれにしましても、農業者に求められておりますのは、これは従来から一定のマーケティング志向を取り入れたやっぱり農業活動をしてくださいということをお願いしているわけでございます。いずれにいたしましても、そういったことを踏まえまして、全体的な農業関係者と、それから担い手の農業者の皆さん方のご意見とか、こういったことも十分入れながら、現在の計画そのものの一定の評価をし、それから見直しもしというようなことで、将来の方向性を目指してまいりたいと、こういうふうに思っておるところでございます。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ありがとうございました。  次に、病院経営と緊急医療についてをお尋ねをさせていただきたいと存じます。  私たち伊賀市民が安心して楽しい人生を送る中で、安全・安心なまちづくりが必要不可欠であります。その一つに、私たちの命を預かっていただいている病院の運営と緊急医療でございます。この伊賀市立上野総合病院を初め全国で町立、市立、県立、国立病院が1,000余りあると言われておりますが、そのうち70から80パーセントまでが赤字経営になっていると言われております。そして、医師、看護師さんの不足であります。緊急医療も3輪番制で運営をされているところでありますが、なかなか厳しいものがあります。市長さんは、施政方針の中で安全・安心な伊賀地域の将来に向けた医療体制づくりを上げておられます。市立上野総合病院の運営と緊急医療についてお尋ねをいたします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  伊賀地域の医療につきましての再度のご質問でございますが、先ほどの議員にもお答えをさせていただきましたように、非常に厳しい状況の中で21年度の3輪番を継続しなければならないという中で、行政の方も3病院に対して一定の理解をいただくべく、今現在努力をいたしておるところでございます。さらに、将来的な医療体制については、これまでからも申し上げておるとおりでございまして、早い時期に一定の方向性を出すべく、現在その準備をいたしておるところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ありがとうございました。今、病院経営の中で、こういうように新聞等に載っておりますが、公立病院、膨らむ赤字、緊急入院休止も・・・・・の道遠くとかいう、こういう見出しで大きく報道されておるわけでございますが、これによりますと、伊賀市の総合病院が赤字累積が14億3,000万というように書かれております。歳入、いわゆる一般会計から2億円の歳入ということでございます。その中で、281床のうち170床が今運営されておるということでございますが、あと残りが5階と新館が閉鎖されておる状況で運営されておるということでございますが、これからの一番伊賀市民が安心して暮らせるまちづくり、安心して暮らせる社会の中で、やはり命を預かっていただける公立病院、市民病院が一番生きていくための大きな礎と申しますか、かなめであろうかというように考えておるわけでございますが、こうした赤字をどのようにしてなにされていくのか、ちょっと所見をお聞かせいただきたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  先ほども申し上げましたし、質問1番の議員さんのときにもお話をさせていただきましたが、総体的には、それぞれの病院が医師不足を初め看護師も不足しておる中で、現在の入院患者数しか受け入れができないという状況でございまして、議員の方からお話しのように、毎年、それぞれの公立病院につきましては収支は赤字ということで、やむなく経営をいたしておるという状況でございます。今後の方策につきましては、また議員の皆さん方からも、いろんなご意見をいただきながら検討をいたしてまいりたいと、こんなふうに考えております。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  これにつきまして、もう少し具体的にお話をいただきたいと思います。病院の事務長さんの方から、少しお聞かせをいただけませんでしょうか。 ○議長(森岡昭二君)  市民病院事務部長。            (市民病院事務長兼事務部長 武藤隆勇君登壇) ○市民病院事務長兼事務部長(武藤隆勇君)  経営改善につきましては、今できる経営改善をまずしていこうということで、今現在、診療報酬をどれぐらい上げられるかということで院内で検討しております。もう少し努力をというか、もう少し整備ができたら、いわゆるいろんな加算ということのがございますので、加算をとれるということで、いろんな加算をできるだけとれるような体制に持っていこうという形で診療報酬を上げていく。それから、今、近々といいますか、来年度を目指しまして研修医が来ていただけるような病院にしようということで、来年度、病院の中も申しておりますけども、臨床研修医取得に向けまして現在、医師を中心に研修プログラムをつくっておるところでございます。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ありがとうございました。私、素人でございますが、考え方としては、やっぱりお医者さんの不足が大きな原因だということでお聞かせいただいておるわけでございます。そんな中で、市立病院と公立病院の差があるということは認識をさせていただいておりますが、お医者さんがいないさかいに患者さんを受けられないのか、お医者さんが少ないので患者さんがどんどん減っていくのか、そのために新館と5階が閉鎖というんか、休ませておるのか、そこらは、僕らはちょっと素人でございますので、わかりにくうございますが、何か私たちの命を預かっていただける病院、我々の総合病院、市立病院がそんな状況中で、大変寂しい思いをいたしておるところでございます。
     そんな状況の中で、結論というんか、話はどういうように理解させてもろたらええのかな。やはりお医者さんが不足やさかいに、そういう状況になってきておるということで理解させてもろてよろしいんですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  上野市民病院の今後については、またいろんな意味でご議論をいただいてまいりたいと、こんなふうに思っておりますが、どちらが先かという議論は少し冒険だと思います。医者が少ないから患者が受けられないというのも一理ございますし、充実した病院でないから、他の入院のできる病院を選ばれるという部分もあろうかと思いますけども、その辺のことについてはもう少し議論をしないと、どちらということはちょっと冒険だと、こんなふうに思います。 ○議長(森岡昭二君)  奥邦雄君。 ○15番(奥 邦雄君)  ありがとうございました。昨年の同僚議員さんの質問で、院長さんのお答えでございましたが、伊賀市、伊賀盆地に18万余りの人口で総合病院3つが大変えらいということもお聞きをさせていただいておることを覚えておりますが、そんな中で、大変病院経営、今、全国のどの公立病院も大変な厳しい状況ということも聞かさせていただいておるところでございます。そんな中で、やはり伊賀市の総合病院も精いっぱい努力をいただいておること、感謝申し上げておきたいと存じます。本当にご苦労さんでございます。  そんな中で、これからの伊賀市の市民10万人の命を預かっていただける病院として精いっぱい頑張っていただきますことをお願いを申し上げまして、また安全・安心、楽しく暮らせるまちづくりの中で、大きな病院がかなめの一つでございます。どうぞひとつ今後ともよろしく、そして病院の運営と、また緊急医療についても、どうぞひとつよろしくお願いを申し上げまして、私からの質問を終わらせていただきたいと存じます。ありがとうございました。 ○議長(森岡昭二君)  これをもって親和クラブ、奥邦雄君の質問を終了します。  続いて、質問順位第3番 改革クラブ、森本さとし君の質問を許可します。  森本さとし君。              (10番 森本 さとし君登壇) ○10番(森本 さとし君)  改革クラブの森本でございます。ただいま議長の許可を得ましたので、会派を代表いたしまして、市長の施政方針に対して数点お尋ねをいたします。  平成21年度は、内保市政が本格的に始動する大変重要な年であろうと思われます。  市長は、施政方針の産業振興部門におきまして、地域全体の6次産業化、伊賀市ふるさとづくり計画、農業経済特区構想など伊賀市の総合的発展を目指す基本施策を打ち出されております。私は、かねてから、すべての産業は観光に通ずると考えております。大きな意味での観光産業の構想は、地域経済発展のかなめであると思うのであります。市長のこうした構想も、どうやらその辺から出ているやに思われるのでございますが、ご所見をお伺いいたします。  また、施政方針全体から、地域バランスのとれた全市的な諸分野の発展を目指す姿勢がうかがえるのでありますが、住民自治基本条例が住民自治の柱と位置づける住民自治協議会の果たす役割が大きいと思われます。市長は、住民自治協議会をどのような形に成熟させようと考えておられるのでしょうか。加えて、全市的バランスを念頭に置いて、遊休施設の利活用を含めて公共施設の配置の基本的構想をお聞かせ願います。  これで壇上での質問を終わりまして、後は自席からお尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  森本議員さんのご質問にお答えを申し上げます。  初めに、産業振興の関係をお尋ねをいただきました。この地域農政につきましては、既に他の議員からもご質問をいただいておるところでございますが、これまでからも伊賀市のそれぞれの農業振興については、集落営農ということの訴えもさせていただきながら、それぞれの地域でお取り組みをいただきたいということもお願いをさせていただいてまいったところでございますが、さらに今回、言葉として6次産業という言葉も使わせていただき、それから農業経済特区という言葉も使わせていただきながら、それぞれの地域が自分たちのふるさとづくりに取り組んでいただこうということで、農政におきましても、先ほども議員さんお話しのように、観光につながる農政もお考えいただきたいということで、お話をさせていただいておるところでございます。  そんな中で、議員さんがもう一方の観点から、住民自治協議会ということについてのお話もいただいたところでございます。住民自治協議会につきましては、伊賀市の自治基本条例という一つの最高規範があるわけでございまして、その自治基本条例に基づいて住民自治協議会を組織いただいておるところでございまして、現在37の自治協議会がございます。私も常々市民の皆さんにお話をさせていただいておりますのは、その37の自治協議会それぞれに特色のあると申しますか、自分たちの地域はこういうふうな地域にするんだとい思いの中で地域づくりをお考えいただくということで、それらの地域づくりを地域ごとにおまとめいただいて、そのおまとめていただいたのを伊賀市の総合計画に生かしていくと、そんなことでの伊賀市全体のまちづくりを、それぞれ特色ある、個性のある地域づくりをやっていただいて、総合的には伊賀市の総合計画に位置づけていきたいと、そんな考え方をさせていただいておりますので、ひとつご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  会議の途中ですが、午さんのため午後1時15分まで休憩をいたします。             (午前11時53分 休憩)             ─────────────             (午後 1時15分 再開) ○議長(森岡昭二君)  休憩前に引き続き、改革クラブ、森本さとし君の質問を続行いたします。  その前に、市長から発言を求められておりますので、これを許可します。  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  お昼前でしたので、少し時間を気にし過ぎて説明不足がございましたので、改めて先ほどの改革クラブの森本議員さんのご質問にお答えを申し上げたいと思います。  議員さんの方からお話しいただきましたように、農業を初め、それぞれの産業は、最終的に観光の方につながっていくんではないかというふうなお話をいただきました。  私も、そうした考え方の中で、施政方針の方で申し上げたつもりでございますが、少し言葉が足りませんで、もう少し補足をさせていただきたいと思いますか、これまでから伊賀市として取り組んでいただいておる農業部門を初め、いろんな産業部門がございますが、もう少しこれらを横の連携と申しますか、お互いにそれぞれ情報を交換しながら、最終的には先ほども私の方から申し上げましたように、6次産業化を含めて、それぞれの産業部門が元気を取り戻していただくということが大事でございまして、そんな中で、新しくオープンをいたしますゆめが丘の施設につきましても、それぞれの農業部門を初め、いろんな企業さんも参加いただいて、新しい産業創出をしていただこうというこ試みでございますので、そうしたことでの取り組みを今後進めてまいるということでご理解をいただけたらなと、こんなふうに思わせていただきますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  森本さとし君。 ○10番(森本 さとし君)  ただいま市長の方から、私が思っておりましたような横断的な新産業の創造というようなところに思いを抱いてみえるということがよくわかりました。ただ、私、この点、非常に大事だと思いますのは、やはり今までのような農業、商業、工業というような縦割りでいってたんでは全市的な発展は望めないと、今の時代にはついていけないというところからの発想でございます。それで、先ほど市長のご答弁の中に、住民自治協議会は、それぞれの地域において、いろんな計画を立ててやったいくんだと、こういうご答弁でございました。そのとおりでございますけれども、私、これもっとグローバルな見方で見まして、やはり全市的な発展、地域の観光資源、その他の資源をフルに活用しようと思いますと、住民自治協議会の果たす役割が非常に大きいんじゃないかというように考えるわけでございます。  といいますのは、やはり住民自治協議会の今やってる活動といいますのは、何かほとんどが環境部門が多うございまして、それが果たして住民自治協議会の本来の姿であろうか、本当に市の発展に寄与できるのかどうかなという疑問があるわけでございます。やはりもう少し大きく観光資源の開発とか、いろいろあると思うんですけれども、そういうふうなことについて住民自治協議会が取り組んで提案してくると。現在の住民自治協議会への予算の割り振りにしましても、交付金が何ぼ、それから補助金が幾らと、こういうふうなことで決まってしまってるわけなんです。そうすると、活動はそれに制約されてしまうわけです。市全体の発展にはつながってこないと思うんです。やはり非常に大きな目標というか、事務事業を自治協議会が思いついたと。それに対して、自治協議会、それじゃあ、あなたたちでやりなさいと言ったって、これはとてもできることじゃないんです。そういうときは、やはり行政の方でしっかりとこれをサポートして、その自治協議会が出してきた方策を具体化して実現するというふうなことが大事だと思うんです。  例えばどういうことかといいますと、今度3月20日に新名神の甲南インターが開通いたしますね。そうすると、あの甲南阿山伊賀線が現在1日2万台と言いますが、これ3万台になると予測されてるわけなんです。そうすると、これは大きな観光資源になるるんですね。非常にこれはやはりチャンスととらえて、じゃあこれに対してどういうふうにその地域を発展させるんやということになってまいりますと、これはそこの関係する住民自治協議会がよく知ってると思うんです。そういうふうなことをやはり住民自治協議会に水を向けるというか、迎え水をして、そういう案を出してもらうというようなことが今後、市の発展については自治協議会が非常に大きな役割を果たすんじゃないかと、これを言うてるわけです。  それから、ご答弁が先ほどいただけなかったんですが、全市的な発展のバランスということを考えた上での遊休施設の活用と、それから公共施設の配置ですね、これの基本的な構想がおありでございましたら、これもあわせてお聞きをいたしたいと、このように思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  初めに、住民自治協議会の果たす役割と申しますか、そうしたことについての議員のご所見を伺いました。お話しいただいておりますように、それぞれの住民自治協議会で地域計画というのを立てていただいて提出いただいて、その地域計画を総合計画の方に位置づけながら、それぞれの自治協の事業の取り組みをいただいておるところでございますが、3年余り経過いたしまして、それぞれの自治協ごとに成熟度も違いますので、この年度、21年度に新たにそれぞれの自治協さんにお願いをさせていただいて、今お持ちの地域計画をもう一度見直していただいて、議員のお話しのように、そうした自分たちのふるさとづくりについてもう一度お考えいただいて、計画をお立ていただこうということでの取り組みをさせていただく予定をいたしております。  そんな中で、先ほどもお話しのように、特に少し収益の上がるような事業取り組みもしていただかなければなりませんし、今後の市のそれぞれの自治協に対する助成のあり方も、それぞれの地域の自治協さんに一応ご納得いただけるような方策を考えてまいりたい。現行のままでいいのかということについても、もう少し検証させていただいて、次年度からの取り組みを一定また組み立てていきたいなと、そんなふうに思わせていただいておるところでございます。  それから、さきにご質問いただいた遊休地の件でございますが、田んぼにつきましても非常に荒廃をして、作付もされていない田んぼもたくさんございますし、さらに農家あるいは中心市街地でも空き家がたくさんございます。特に農村部の民家の空き家の活用なんかについても、非常にこれからのスローライフの時代には、そうした観光の一つの資源になるという部分も十分考えられますので、その辺の施策についても、新しい伊賀市のふるさとづくり計画の中に組み込んでいきたいなと、こんなふうに思わせいただくところでございます。  さらに、もう合併して4年たちまして、公共施設でもう既に使用されていないと、こうした公共施設もございますので、その辺のことについても整理をしていかなければならないと、こんなふうに思わせていただいております。一つの例として、大山田で公の施設でありました、今使われてない施設を少し改良して菜種油の搾油施設を設けるというふうなことも今、取り組ませていただいておるところでございまして、今後も公共施設の有効な活用について考えてまいりたいと、こんなふうに考えさせていただくところでございます。どうぞよろしゅうお願いいたします。 ○議長(森岡昭二君)  森本さとし君。 ○10番(森本 さとし君)  住民自治協議会につきましては、今後大いに検討の余地があると、見直していくというお言葉でございますんですが、お願いしておきたいのは、今の概念にとらわれた中での見直しでは困ると思うんです。やはりもう少し範囲を広げて、そして地域発展のために住民自治協の果たす役割を考えて、ひとつ伸ばしていただきたいと。予算措置においても、しかりでございますので、その辺はひとつよろしくお願いしたいと思います。  それから、遊休施設の利活用でございますけれども、大山田の農業何ですか、あれで菜種の搾油施設をされるということですけども、これは非常にいいことだとは思いますが。かねがね思っておりますのは、この広い558平方キロですか、この中で公共施設をどのように配置していくのかなと。大きな意味でのやはり青写真というのが必要かと思うんですね。早い者勝ちでとっていきますと、全く統制のとれないまちができ上がってくると思うんです。後に戻る話はいたしませんが、市庁舎の問題もいろいろ議論されておりますし、桃青の丘の利活用も決まっております。しかし、あれとて、この伊賀市でどこを、どの辺に文教的な施設を利用しようとか、そういうような青写真がないわけですね。ですから、ある施設をここへ持っていこうとすると、やはりそこはどうだこうだ、どうだこうだといって、けんけんがくがくが出てくるわけなんですね。やはりある程度の青写真をつくっておきますと、やはりそれに基づいて公共施設の配置というのができるんじゃないかなと、このように思うんです。  それから、遊休不動産の中で、学校と保育園はこれからどんどんあいてくるわけなんですけども、これの利活用となりますと、すぐに出てまいりますのは耐震問題なんです。しかし、耐震問題で活用できないということになれば、これは壊さな仕方ないわけなんですね。もう耐震診断はできてると思いますので、どの施設は再利用するんだと、どの施設はもう取り壊すんだと、利用しないんだと、全く違う方向に更地にして活用するんだというようなところも、おおむね市長の腹の中にはあるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺は子細にわたっては結構でございます。大きな意味で、どのようにお考えになっているのかをちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  公共施設の関係でお尋ねをいただきました。議員おっしゃるように、それぞれ6つの自治体がございまして、大きい小さいはございますけども、それぞれの市町村に一定の公共施設が整備されとったわけでございますが、合併しまして、これらの施設をどのように利用し、あるいは存続し、あるいは不要なものについては処分しということの処理の仕方を早い時期にいたしてまいらなければならないわけでございますが、そんな中でも、特にお話をいただいておりますように、学校につきましては少子化の中で、あるいは保育所につきましても少子化の中で、今後廃校、廃園となる施設も多く出てまいります。これらの利活用についても、地域の皆さん方にもご相談申し上げながら、特にそれぞれの小学校単位に住民自治協議会があるわけでございますので、住民自治協議会あたりとも十分相談させていただいて、それらの活用についてのお話をさせていただかなければならないというふうに考えております。  そんな中で、特に今、国の方で経済対策という中で、耐震の不足しておる学校について、耐震補強の費用を取り上げるということで方針が出されておりますので、後刻、提案をさせていただきます補正予算にも、そうしたことの取り組みを計上させていただいて、将来その活用が見込まれる、また将来廃校となることが予測される、それぞれの学校の耐震補強について取り組んでいきたいと、そんなふうに考えておりますので、ひとつよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  森本さとし君。 ○10番(森本 さとし君)  早急にその計画は立てていただきますようにお願いしておきます。  一つここでご提案申し上げておきます。廃校となります学校なんですが、学校は体育施設を全部完備してるわけでございまして、大学なんかの体育会の合宿なんかには非常に格好な場所だと思うんですが、そういうふうなこともひとつどうかなということでご提案申し上げておきます。  それでは、次に大きな意味での高齢者福祉についてお伺いをいたします。  施政方針では、高齢者が住みなれた地域で継続して生活できるよう、総合相談機関として福祉相談支援センター高齢者福祉相談室と連携し、地域関係機関などの協力を得ながら相談支援すると言われております。介護保険関係では、住みなれた地域での生活の継続を根差した地域密着型サービスの充実と、在宅での生活が困難な高齢者のための施設整備に努めると言われておりますけれども、この地域密着型サービスの充実と、それから生活が困難な高齢者の施設整備、これをもう少し具体的にお願いをいたしたいと思います。  また、高齢者の権利擁護、すなわち広い意味での高齢者サポートについてお伺いをいたします。  現今、大きな社会問題となっております振り込め詐欺などが老人をターゲットにしております。伊賀警察署の調べでは、20年1月から12月までの1年間に伊賀市で発生したこれら犯罪は、おれおれ詐欺が2件、被害額430万円です。三重県下では、おれおれ詐欺は56件、被害額1億4,600万円に及んでおります。市役所の市民生活課に寄せられた消費生活相談も、年間80件も数えております。これらの防止PRなどにつきましては、主に社会福祉協議会にゆだねられているように思われますが、市としてはどのような施策を講じられているのでしょうか。また、今後これをどのように強化しようとお考えになっているのでしょうか。また、今、話題になっております定額給付金支給、これはまた格好のこれら犯罪の手口にならないかと危惧するところでございますが、これに対する対策は十分とられているのでしょうか、その辺をお伺いいたします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  高齢者福祉についてのご質問でございますが、伊賀市におきまして高齢者の方が住みなれた地域で継続して生活をしていただこうという取り組みの中で、一つには、さきにも申し上げました社協にお願いをして運営をしていただいております福祉相談支援センター、それから特別養護老人ホームにお願いをいたしまして相談業務を実施いただいております高齢者福祉相談室ということで、市の方で予算を見まして、事業をそれぞれの社協なり特養に委託をして運営をしていただいておるという実態でございます。  また、地域密着サービスのことについてお尋ねをいただきましたが、介護保険事業の中で18から20の年度にかけまして、グループホーム4カ所、それから多機能の施設として2カ所、認知症のデイサービスとして2カ所、小規模の特養施設として1カ所を計画をいたしまして、事業者の皆さん方の協力をいただいて、多機能の施設につきまして1カ所は整備できませんでしたけども、それ以外の分については計画どおり整備をすることができたところでございます。また、引き続きまして4期の介護保険事業の計画を21年度から23年度に実施いたしますので、その中でも、先ほども申し上げております施設整備を引き続いて取り組んでまいりたいと、こんなふうに考えさせていただいておるところでございます。だれもがいつまでも住みなれた地域で暮らし続けられるように、市民一人一人の自分自身もご努力をいただいて、さらに家庭や近隣地域社会の連帯を深めながら、行政と協働して支え合う仕組みづくりを構築していきたいと、そんなことでの取り組みも進めさせていただくところでございます。  さらに、高齢者の生活にかかわるネットワークとして、3月12日に高齢者安心見守りネットワークというのを結成をいたしまして、高齢者の皆さん方が安心して生活をしていただける地域づくりを目指してまいりたいと、このように考えさせていただいておるところでございます。  それから、もう一つご質問いただいた件でございますが、社協の方に事業委託をさせていただいて、名張市と伊賀市とでそれぞれ出資をしながら、事業計画に基づいて取り組みをしていただいておるということでございまして、詳しいことが必要でしたら担当の方から申し上げますので、ひとつよろしくお願い申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 山崎猛夫君登壇) ○健康福祉部長(山崎猛夫君)  お答え申し上げます。  今、市長がお答え申し上げましたように、これは成年後見制度の利用支援を地域に行います伊賀地域福祉後見サポートセンターというものを平成18年8月に設置をいたしまして、その業務を社協さんにお願いをいたしておるわけでございます。これは、弁護士あるいは大学の教授、医師、司法書士、社会福祉士、行政などで構成する運営委員会において事業の推進を図っておるところでございますが、主な取り組みといたしましては、成年後見制度を使いやすくするための相談、助言、情報提供、申し立て手続支援、後見人候補者の確保・養成、利用に係る調整など、また後見人になった方に対する相談も行っております。  現状の後見人等につきましては、高齢者等の親族による申し立てにより親族が後見人等となる場合が多いところでございますが、申し立てする親族のおられない高齢者等につきましては、市長申し立てによる親族以外の後見人が必要となっているのが現状でございまして、こうしたニーズに対応するためにも、後見人の養成研修等を積極的に進めながら後見人の確保を図り、高齢者の方々の権利擁護に努めたいと考えております。以上でございます。 ○議長(森岡昭二君)  生活環境部長。             (生活環境部長 淺井広太君登壇) ○生活環境部長(淺井広太君)  失礼いたします。高齢者に対するいろんな詐欺事件とか、ああいうのに対して、どのような今後の対策があるということの一つといたしまして、昨年の11月から、いわゆる消費者トラブルの出前講座というのを始めておりまして、既にもう2件ほどの地域にお邪魔もしておりまして、3月までにも予約がもう2件ほど入っております。  そういう形で出前講座で周知もしていきたいと思いますし、また担当職員のいろんな研修にも積極的に参加させまして、職員のレベルアップを図っていきたいと思っております。
     一方、定額給付金についての今まさにそうじゃないかというお尋ねでございますが、たちまちはこの2月15日号の広報のトップに、定額給付金詐欺にご注意をというこのような記事をまさに出しておりまして、この中で、市の職員がそんな口座やとか、絶対聞いたりしませんよとか、ATMについていって、そんなことは絶対ありませんからというご注意も喚起させていただいておりますので、ご紹介申し上げておきます。  以上でございます。 ○議長(森岡昭二君)  森本さとし君。 ○10番(森本 さとし君)  いろいろな方策を講じていただいているようでございまして、まことに結構かと思います。それで、介護施設なんですが、特別養護老人ホームの入所待ちが相当あるということを聞いてるわけなんですけれども、先ほど市長が申されました、これの保養施設と言うたらいかんのですが、周辺施設が建てられるわけなんですけども、これによって、ある程度は吸収されるんですか。それとも入所待ちが前に400人ぐらいあるよというお話があったわけなんですが、その辺は関連はどうなるんですか。現状はどうでしょうか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  待機者の数とか細かい数字的なことが必要でしたら担当の方から申し上げますが、第4期の事業計画の中で、特別養護老人ホーム1カ所の計画が枠として上がっておりまして、民間の方で手を挙げていただく方があれば、伊賀市で1カ所の特養の建設もできるということでございます。いずれにいたしましても、かなりの数の皆さんが施設入所をお待ちいただいておるというのも現実でございますし、一方では在宅支援ということで、できるだけ在宅で生活していただける応援も行政の片方の施策としてとっていかなければならないと、こんなふうに思わせていただきます。 ○議長(森岡昭二君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(山崎猛夫君)  お尋ねの特別養護老人ホームの入所待機者数でございますが、ちょっと古いんでございますが、平成20年の8月現在で633名の方が待機者数でございます。内訳といたしまして、居宅等で待機をいただいてる方が418名、それから老人保健施設では168名、療養型等の医療機関等では10名、それとグループホームの37名ということでございます。 ○議長(森岡昭二君)  森本さとし君。 ○10番(森本 さとし君)  詳しい数字を教えていただきまして、ありがとうございました。先ほどお聞きしたのが中身がよくわからないんですが、市長のご答弁の中に多機能密着型2施設のうち1施設が開設してるというようなお話だったわけですが、これは特養の入所なんかにはやはり影響するんですか。 ○議長(森岡昭二君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(山崎猛夫君)  この多機能施設につきましても、今、市長が申し上げた特養の80名とはいかないんですけども、数十名と。ある一定の少人数のそういった特養の機能、あるいはさらにデイサービスとか、そういった総合的な機能を備えた施設でございます。 ○議長(森岡昭二君)  森本さとし君。 ○10番(森本 さとし君)  わかりました。そうしますと、この介護施設に関することは、どのような状況になっているか、現在どうかということは、介護保険課の方で全部掌握をしていただいてるわけでございますね。よろしくお願いいたします。  それで、出前講座なんですが、振り込め詐欺等々の防止のために開いていただいていると、こういうことでございますけども、2月15日号の広報にも書いていただいてるわけでございますが、やはりこういうふうなPRは目に訴えるというか、ケーブルテレビでもたしかやっていただいてたと思うんですが、大いに行政番組なんかでこういうのを利用していただいて、そして私も警察に行って初めてわかったんですが、伊賀市でもやはり被害が出てるわけなんですわ。それで、それがほとんどが高齢者がターゲットになっておりまして、こういうのはわしはわかっとんのや、そんなもんめったにひっかからへんのやって言うてる人がひっかかってるわけですので、ひとつ十分そういうふうな啓発運動はやっていただきたいと、このように思います。これはやり過ぎるということはないと思いますので、よろしくお願いします。  それから、成年後見人制度について、いろいろ研修をされたり、やっていただいてるわけでございますけれども、これを知らん人が非常に多いと思うんです。これも、やはりわかりやすく市民にPRをしていただくと。案外ケーブルテレビの行政チャンネルをよく見ております、皆さん。よく見ておりますので、その辺を利用していただいてひとつやっていただけたら非常にありがたいなと、このように思います。  それでは、この項はこの辺で終わらせていただきまして、最後に鳥獣害対策についてでございますが、これは先刻来、同僚議員の質問の中でるるご説明をいただいておりますが、しかし、この鳥獣害につきましては、中心市街地を除く全市域で重大な問題であります。昨年、伊賀市鳥獣害対策協議会を設立されまして、行政と地域が一体となって取り組むシステムが構築されたわけでございますけれども、なかなか決定的な即効性のある策というのが見出せないようでございます。施政方針では、何よりも地域の一人一人が危機意識を共有して、力を合わせてやれということですけれども、それでは、具体的にどうするのかということは地域ではわからないわけですね。暗中模索の状態でございます。ところによっては、金網の中で人が畑仕事をしておって、猿はそのそばの野原を我が物顔で濶歩しておるというのを自分も現実に見たんです。  これは大変だなと思ったわけなんですが。  鳥獣害防止特別法によりまして、先ほど話がありました国が50パーセントの補助による制度が打ち出されておりますけれども、これがこの間もある地域へ報告会で行きましたら、その地域の人が言うんです。住民自治協議会でアンケートが回ってきたと。しかし、自治協単位では即効性がないと言うんです。せめて集落単位でやってもらわんとできないと。その集落はどうしてるかといいますと、行政にもう言うたってあかんと、あきらめてるんです。自治協も大き過ぎてあかんと。結局その集落が猟師さんと個々に話をして、猿を実弾で追っ払ってるんですわ。そうすると、2日ぐらいポンポンと打ってもらうと、2週間ぐらい来ないんだというようなことを言うてるわけでございます。これが猿の被害に遭っている地域の人の生の声でございますんです。  こういうことをひとつ考えていただきまして、もう少し即効性のある方法がとれないもんかなと。  それから、先ほどの市長さんのご答弁の中に、この特別法による50パーセント補助ですか、これは18集落ですか、手を挙げてみえるということをお聞きしましたですけども、この集落というのは単位がどんなものかちょっとわからないんですが。それで、これ50パーセントの補助に市の単費を入れなきゃなりませんわね。そうすると、交付税で戻ってくるのが80パーセントですか。10パーセントが結局市の持ち出しというふうになるようなことを聞いておるんですが、手を挙げてきた地域、あれも限度がございましたですね、200万ですね。どのぐらいの規模で市としては支援しようとされているのか。非常に財政厳しい折でございますけれども、本当に市民の生活を守る、安心して生活できる環境づくりです、これこそ。これにひとつ集中と選択の理念を適用してもらえないか。その辺の市長さんのご所見をお伺いいたします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  鳥獣害対策についてのお尋ねでございます。方法としては、追っ払うという方法と、鉄砲なんかで駆除するという方法と、また入ってこないように囲うという方法、この3つが選択肢だと思います。そんな中で、例えば駆除するということになれば、駆除する猟師さんの費用を負担しなければなりませんし、あるいはまた入ってこないように囲うということになれば、今現在、電さくとか、そんな方法ですけども、固定的なものであれば、かなり高い網ででも、ずっと周囲を囲うとか、そんな方法でもしないと対処できないというふうに思います。  さらに、追っ払うということになれば、先ほどもお話しのように空砲とか、それぞれの獣に対して、すそ野の方に出てこないように追っ払うという方法になるわけですけれども、いずれの方法を選択するかも含めて、これからそれぞれの地域とご相談させていただいて、国の方で認可いただいて、先ほども申し上げますように特別交付税もあるわけでございますので、その辺も含めて市の助成はどの程度にするのかと。事業量も全くまだつかめておりませんので、事業量も把握しながら市の助成も取り入れていきたいと、そんなふうに考えさせていただいております。 ○議長(森岡昭二君)  産業振興部長。             (産業振興部長 半田泰士君登壇) ○産業振興部長(半田泰士君)  ちょっと補足的にご説明申し上げたいと思います。  先ほど18の組織が協議会にご加入いただいたということでございます。これはソフト事業の方を取り組むとおっしゃっていただいた地域でございまして、それで特にお申し込みは住民自治協議会等の単位でおっしゃっていただいてると、こういうことでございます。ソフト事業というのはどういう取り組みかといいますと、地域の中で例えば実際にいわゆる獣害被害マップをつくっていくと。どこの谷が一番あかんのやとか、そういうことをちゃんと把握をして、そして、じゃあ自分たちでどういうことができるのやろ、これに対してはどういう方法がいいんや、一度いわゆるリーダーをそれぞれ決めて勉強会しようと、アドバイザーを入れて勉強会をしていこうとか、そういうことの一つのソフトを今年度はやっていくということで申し込みいただきました。予算的には、国の方からこの獣害対策協議会の方へ直接予算が参りますので、ソフトの予算としては一応今200万以内で運営すると、こういうことにいたしております。  なお、ハード関係につきましては、市長も先ほど申し上げましたように、今現在それぞれの地域の主に計画づくりを積み上げてるところでございますから、これにつきましては、当初予算ではいきませんので、早ければ6月の議会とか、遅くとも9月の議会ぐらいにいろいろお願い申し上げたいと、こういうふうに思っているところでございます。 ○議長(森岡昭二君)  森本さとし君。 ○10番(森本 さとし君)  わかりましたが、被害に遭ってるところの住民の方に聞きますと、これは猿なんですけども、先ほど申し上げたように、住民自治協議会単位では大き過ぎると言ってるんですよ。それで、住民自治協議会からアンケートも回ってきましたと。しかし、あれは私ちょっと不勉強でアンケートは見ておりませんですが、あれではだめだと、こう言うんですわ。ですから、やはりもう少し範囲を狭められないかと。国はどういうふうな基準でやってみえるのか知りませんけども、やはり現実に即した方法でやらないと効果が上がりませんですから、先ほどから申し上げておるように、この範囲を狭くする、そして国の補助事業は補助事業でする。がしかし、これこそ市民の安全を守る環境整備なんです。これに対して集中と選択の原理で、単費を持ち出してでもこの生活環境を守るという意気込みがおありかどうか、その辺ちょっとお伺いします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  住民自治協議会単位にご説明申し上げて、単位で計画をおつくりいただくということでございますが、それぞれ住民自治協議会の単位の中には集落がありますので、取り組める集落と取り組めない集落もあると思いますので、今後、1つの自治協議会の中でも2カ所なり3カ所なり取り組んでいただける集落ができてくると思いますので、ご説明申し上げたり計画をお聞きする段階は少し広い範囲でさせていただいて、事業としては、それぞれの集落ごとに事業を取り上げさせていただきたいと、そんなふうに思っております。 ○議長(森岡昭二君)  森本さとし君。 ○10番(森本 さとし君)  よくわかりました。ハード事業になりますと、ひとつ範囲をもう少し狭めてやっていただきたいと思うんです。どこかでは、集落単位でぐるっと囲んでしまってる集落がありますね。あれどのぐらい費用がかかってるか知りませんですけども。やはりあのぐらいのことをしなきゃいかんのじゃないかなと。猿の場合は、相当高い塀をしないと入りますから、これ大変でございますけども。しかし、猿害というのは、非常にこの伊賀地区は大変でございます。その点ひとつ十分研究をしていただきまして、対策を練っていただきたいと、このように思います。  それで、こういうことができるんかできないのか知りませんが、農業経済特区だとか、いろんな構想を市長は打ち出されておるわけでございますけどね。今度はイノシシです。イノシシは物すごくたくさんおるわけなんですね。このイノシシ、おるからというても猟師は余り撃ちませんですわ、イノシシの肉が売れないということで。ですから、あれイノシシ飼育したらいかんのかなと思うんですよ。これだけ荒廃地がどんどんできて、谷がもうとてもじゃないが田んぼに戻らないという状態になってるわけですね。そういうのを集落なり、そういうふうなものでイノシシを飼育して、そして一つの観光資源にするというようなちょっと発想を変えて、そういうふうなことができるんかできないのかわかりませんですが、そういうふうないろんな面で発想の転換と、田んぼは米つくらなならんというんじゃなしに、田んぼにイノシシ飼うてもいいんだと、そういうふうな発想の転換ができるのかできないのか、そういうふうな研究をどこかでされたことがあるんですか。イノシシに限りません。ほかの全く土地利用をころっと変えてしまうというようなことは、何か研究をされたことがありますか。 ○議長(森岡昭二君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(半田泰士君)  確かにご指摘のように、イノシシによります被害総額というのは、ほかのシカとか猿に比べまして非常に多うございます。イノシシの肉をとって加工して売り出してるところとか、シカの肉を加工して売るとか、こういうのはひとつ国の政策でも、そういう加工施設をつくってやるんやったら補助金を出しますよとか、支援しますよというのがあるんですけど、イノシシを集めて公園にして観光にでも使うかと、なかなかええ発想だと思うんですけども、地域の皆さん方がうちの地区へイノシシだまりやというようなことで、地域の皆さんがどう選択されるかということでありますし、そういうことでひとつ発想が出てきて、うちの地区でやったろかと、お猿さん集めてやったろかというふうなことも出てきましたら、一遍真剣に相談に乗って、みんなで知恵を出し合ってみたいと、このように思います。 ○議長(森岡昭二君)  森本さとし君。 ○10番(森本 さとし君)  非常に前向きなご答弁をいただきまして、ありがとうございます。これ全くとっぴな発想でもないんですよ。イノシシの被害というのは本当に、先ほどもだれかが申しておりましたけども、田んぼの土手は削ってしまうわ、池の堤は壊してしまうわ、何とかならんわけですね。これを逆にとって飼育というように考えたわけなんですが、そういうふうな制度があるんでしたら、言うたってください。広報にでも載せてください、案外手が挙がってくるかもわかりませんですから。その点をよろしくお願いいたします。いろいろと質問させていただきまして、丁寧にご答弁をいただきましてありがとうございました。  若干時間は余しておりますが、これで私の代表を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(森岡昭二君)  これをもって改革クラブ 森本さとし君の質問を終了します。  続いて、質問順位第4番 絆会、小丸勍司君の質問を許可します。  小丸勍司君。              (30番 小丸勍司君登壇) ○30番(小丸勍司君)  絆会を代表させていただきまして、質問をさせていただきます。  今回の質問は、施政方針について、そして教育行政方針について、そして予算編成方針について、大きく3点についてをご質問申し上げるわけでありますが、まず施政方針について、1つ目が今後の事業計画の再検討をということでありますが、もうご承知のとおり、伊賀市の財政状況も大変厳しい中にあるわけでございまして、そういった中で、今ちょうどこの時期に市長が新しく誕生をされまして、市長のリーダーシップのもとに職員、各課・部一体となって、特にこの財政状況の中で何を選び、何を取捨選択していくかということがまことに重要な時期だと思っておりますし、市長誕生のこの時期でないとできないというふうに思ってるわけで、ぜひそういった意味で、前の議会でも申しましたように、市長は大変ヒューマニズム、温かみ、優しさのある市長でもありますし、さらに決断力のある市長だというふうに私も深く理解をしておりますので、あえて市長、その他教育長を含めて関係の部・課の皆さんにご質問を申し上げたいと存じます。  そういった意味で、まず厳しい財政状況というものを見据えて、一つの問題として公共下水道の上野処理区の問題、2つ目がしらさぎ運動公園の整備計画、この2つについて特に集中的にご質問申し上げたい。  この公共下水道上野処理区でありますけれども、これはもう今、言うに及びません問題でございます。この中で、きょうは質問項目が多うございますので、端的にご質問申し上げます。したがって、恐縮ではありますが、端的にご答弁をお願い申し上げたい。上野処理区の問題ですが、私がかねがね申し上げているように、余りにもエリアが広過ぎるということであります。5万8,000人程度の規模の処理区でありますから、これは余りにも広大過ぎる。1,300億というふうに予定されておりましたけれども、最近は七、八百億というふうに算定されておりますが、これにしましても膨大な後年度負担を伴いますものですから、これを縮小、圧縮をすべきだというふうに私は考えております。したがって、エリアをぐっと絞っていただいて、特にDID地区、中心の部分を中心的に投入するというふうにして、その他のといいますか、中心以外の部分は今はやりの市町村型の合併浄化槽、市町村型って難しいかもわかりませんけれども、要するに市営の合併浄化槽というふうな形でやるのも非常にいいんじゃないかというようなことで、この公共下水道の上野処理区のエリアを縮小並びに予算の規模を3分の1程度に抑えるべきだというふうに思うんでありますが、市長のご所信をお述べいただきたい。  2つ目がしらさぎ運動公園の整備計画でありますが、この問題にしましても大変大きな予算を考えておられるわけでありますけれども、ここは現在進行してますこの計画を一たん中止をなさった方がいいと思います。そして、今ある要するにしらさぎのエリア、ストックヤードのこのエリアを中心に、この中に例えば懸案でございますシルバー人材センター、あるいは紙や布類のストックヤードあるいは再資源活用のセンターをつくる、あるいはゲートボール場をつくる、こういったものでエリアをこれも圧縮するべきだというふうに思うわけでありますが、ご所信をお述べいただきたいと思います。  次に、地域防災関係であります。今、消防団の適正化計画がなされておるわけでございますけれども、その中で特に消防団の中の正団員は、これは問題ないわけでありますけれども、支援団員あるいは女性団員という枠がございます。この2つの団員の皆さんを伊賀市の防災計画に位置づけられております地域の防災リーダーという形で、ひとつ同じ立場といいましょうか、きちっと地域の防災リーダーという形で位置づけをされておきますと、非常に地域の活性化あるいは防災のために役立つというふうに私は考えておるわけでありまして、ぜひこのあたりを明文化し、当然ながら地域防災のリーダー研修会等を行っていただかなければなりません。このあたりについて、市長のお考えをお述べください。  次に、新芭蕉翁の記念館であります。この記念館につきましては、グランドデザインを少し見直す必要があろうというふうなことを仄聞しておるわけでありますが、このあたりのグランドデザインをどのような形で見直しをなさろうとされてるのか、そのあたりと現在の状況について、お知らせをいただければありがたいと思っております。  さらに、桃青中学校の跡地の高台の問題でありますが、この高台につきましては今後、芭蕉記念館あるいは桃青幼稚園というんですか、こういった総合幼稚園も計画してるということで、アクセスがぜひ大事になってまいります。そこで、アクセスとしまして、一つはやっぱり全議会でもございましたように、太鼓橋ですね、昔の赤い太鼓橋ですが、これはお城とか忍者屋敷とつながります太鼓橋の建設と、それともう一つエレベーターを、これはどうしても必要だろうと。バリアフリーの関係からも特に今、北庁舎に設置されておりますこのエレベーターを解体するときに、ぜひこのエレベーターを利用して今の桃青中学校のところに設置をしていただきますと、非常にアクセスがよくなるというふうに考えるわけでありますが、お考えをお述べください。  同時に、新芭蕉記念館と統合幼稚園、新しい幼稚園の間ぐらいに、ちょうどロケーション的に非常にいい場所でありますから、そういった小さな遊園地の展望台を少しおつくりになられると非常によろしいんじゃないかと思っております。  次に、教育行政方針での統合幼稚園でありますが、実は幼稚園の開設準備委員会というのが設立されまして、その中で、いろんな角度からご審議をいただいておったようでありまして、その中で幼稚園の園名のことにつきまして若干触れさせていただきたいんですが、実は我々議会には、桃青中学校の桃青という響きが物価統制とかの統制につながるというふうなことの報告を教育委員会の方から受けたわけであります。  このことにつきましては、私は非常に疑念を抱かざるを得ないということで精査をしたところ、開設の準備委員会ではこういった議論はしていないということであります。  だから、そういった、していないことがなぜこういったところにごり押しみたいな感じで教育委員会がコメントをなさるのか、甚だ私は不可解でならない。  そういった意味で、そのあたりのいきさつも含め、なおかつアンケートの結果を見ると、3割の人が桃青幼稚園だということの中、桃青の丘幼稚園というのが1割の方であります。もちろん開設準備委員会のご決定でございましょうけれども、私は、そのあたりに教育委員会のいまいち疑念を抱かざるを得ない部分が見えるし、ましてや第6回の開設準備委員会でも、議会から有志として意見書が出されましたが、第6回においても園名を決定した後で、この意見書が出されたということも聞いておる。こういうことは、甚だ教育委員会に対して不信、疑念を抱かざるを得ないというふうに思うわけであります。このあたりについて、ひとつ端的にご説明をいただきたいと思います。  なお、この3つ目の予算編成方針につきましては、自席から質問をさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  ただいまご質問いただきました、それぞれの項目につきましてお答えを申し上げたいと存じます。  まず、施政方針の中で申し上げました21年度事業の中で特に旧の上野の公共下水の取り組みは、どうなっておるんかというご質問でございます。このことにつきましては、合併前に一定の処理区の計画がされまして、処理場の位置等検討されておるわけでございますが、まだ方向としてきちっとしたものが決まっておらないというのが現況でございます。そんな中で、合併をいたしまして中心市街地の今後の活性化計画も大きな柱として立ち上がってまいっておりますし、さらに都市マスタープランの計画も立ち上げなければならないというふうな時期に参っておりますので、こうした都市マスタープランの策定とあわせて、現在の計画されておる上野処理区の今後の取り組みについて、議員さんのそうしたご意見も市民の皆さん方のご意見として出されるという場合も想定されますし、いろんな意味で、もう一度中心市街地の活性化あるいはマスタープランとあわせてお話の上野処理区の整備については検証しなければならない重要な課題であるというふうに受けとめさせていただきながら、手法については今後十分検討してまいりたいと、こういうふうに思わせていただくところでございます。  さらに、お尋ねをいただきました、しらさぎ運動公園につきましては、防災運動公園として計画をするということでございますが、まだ事業として今のところ前に進める段階にまで至っておりませんので、このことにつきましては議員のご所見も賜ったということで、ご理解をいただきたいと思います。  それから、自主防災のメンバーさんが支援団員にというお話をいただきました。消防の方にも確認をしたのでございますが、議員さんのおっしゃるように、地域の防災リーダーとして、それぞれの皆さん方がこうして支援団員にお入りいただくことには何ら問題もございませんし、積極的に支援団員としてご活躍をいただけたらなというふうに考えさせていただくところでございます。  次に、新芭蕉記念館のお話をいただきましたが、このことにつきましては、先ほどもお話しいただきましたように、庁舎の問題とか、あるいはこの芭蕉記念館の問題、そして今現在進めております駅前のビルの問題、これらと新しく国の方で認定を受けました中心市街地活性化の事業の取り組みとあわせまして、一定のグランドデザインを描かせてほしいということでお話をさせていただいておりまして、先般も部・次長でいろんな意味での学習会をさせていただいたりしながら、できるだけ早い時期にこのデザインをつくっていこうということで、今のところ3月じゅうにこうしたデザインを立ち上げて、4月以降、市民の皆さん方にそれぞれの大型事業も含めて市の方向性についてご説明申し上げて、ご理解をいただきながら、一つの事業としての柱を立ち上げていきたいと、こんなふうに思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  それから、幼稚園の関係につきましては担当の教育の方から説明をしていただきますので、よろしゅうお願いいたします。そこまでですか。それじゃあ、ひとつまたよろしゅうお願いいたします。
    ○議長(森岡昭二君)  教育長。              (教育長 味岡一典君登壇) ○教育長(味岡一典君)  統合幼稚園の園名の問題につきまして小丸議員さんの方からいろいろとございまして、そのことにつきまして、確かに教育委員会の方から全員懇談会でお伝えしたことについて、やはり内容的にミスであったなということを感じてるわけです。したがって、その経緯を説明させていただくわけですけども、去る1月28日に開催されました議会全員懇談会におきまして、「統合幼稚園の施設計画等について」という題名で幼稚園の施設概要及び園名について提案、説明させていただいたところでございますけども、その際、園名につきましては、統合幼稚園開設準備委員会からの答申園名であります桃青の丘幼稚園と命名したい旨を説明をさせていただいたところであります。  その理由としまして、「とうせい」という音が支配、制限という悪いイメージにつながりかねないといったことを理由として、保護者アンケート結果では、10パーセントの支持で4位の桃青の丘幼稚園という名称が、30パーセントの支持を得て、1位の桃青幼稚園にかわり、採択されたように申し上げたところであります。このことにつきましては、全く教育委員会事務局の説明不足といいますか、そういったことでありまして、私の方からは正確性に欠けていたことをまずもっておわびを申し上げたい。そういうことで、開設準備委員会では、桃青が支配、統制という悪いイメージにつながるということについては、平仮名を使うか漢字を使うかという際に、アンケート参加者の1保護者の自由意見として少し取り上げられた経緯がございます。その中で、桃青にするか桃青の丘にするかについて議論されたのではございませんでした。  そういうことで、これを園名選考に当たっての準備委員会の決定理由であったがのごとく説明して混乱を招き、議会の皆様を初め開設準備委員の皆様方、また市民の皆様方に大変ご迷惑をおかけしたということで、ここにそれを陳謝をさせていただきたいと、このように思います。今回の反省に立ちまして、今後このようなことのなきよう努めてまいりますので、ご理解を賜りたくお願い申し上げます。  次に、アンケート1位の桃青幼稚園が採用されず、なぜ4位の桃青の丘となるのかということでございます。開設準備委員会では、園名の決定方法として、まず16人の委員全員がそれぞれふさわしいと思う名前を提案、提出をいたしました。その結果、8つの候補園名が提案をされまして、そして続いて166人の保護者に8つの中に気に入った名称がある場合は、その園名を選択をしていただきたい。ない場合は、新しい園名を提案してほしいとする意向調査を実施したわけであります。その際、アンケート順位はあくまで参考として、順位にとらわれず、園名を公平に協議するということが開設準備委員会で確認をされておったわけです。  そして、アンケートの結果は、前回の議員全員懇談会で説明させていただきました、桃青が30パーセント、わかばが17パーセント、のぞみが13パーセント、桃青の丘10パーセントという結果であったわけです。桃青という字句は、桃青幼稚園、桃青の丘幼稚園のほかに、保護者の園名提案の中にも使われておったということで、桃青という字句を用いることがまず確認をされたわけであります。続いて、桃青か桃青の丘かについて検討して、丘をつけることによって、より幼稚園らしく、かわいいイメージがあると。また、そのまま中学校が幼稚園化したというより、新しい施設としての意味を持たせたい。桃青を入れることにより、芭蕉さんの若き名をしのび、歴史を尊重する意味が保てると。こういった理由から、桃青の丘幼稚園が選考されたという経緯でございます。  次に、3番目に、さらに第8回の開設準備委員会で議会からの意見書が園名決定後、出されたのはなぜかと。教育委員会の体質を問うと。これ議会というのは、議員の有志の皆さんということですね。そういうことで出されたわけであります。市議会議員の有志の方18名の連名によって統合幼稚園開設準備委員会会長あてに、統合幼稚園施設計画における園名を桃青幼稚園と命名されたいとする意見書が提出されましたのが2月9日のことでありました。2月の10日に再協議をしたわけでありますけども、統合幼稚園開設準備委員会は、教育委員会の附属機関として設置された機関であります。平成19年伊賀市条例第31条の附属機関の設置に関する条例においては、第2条において、市長、その他の執行機関は、法令または他の条例に定めがある場合を除くほか、行政運営上特に必要と認める場合に限り、その行政執行に対し、調定審査、審議または調査等を行うための附属機関を随時設置することができると。  そういうことで、その中での論議に対しまして、いろんなところからの声があります。桃青幼稚園にせえ、桃青の丘幼稚園にせえ、あるいはほかの幼稚園にしなさいというような外部のやっぱり声もあります。そういった中で、その論議の中立・公平性と、そういったことにとらわれない一つの論議の重要性をそこで考えてあるということでございます。したがって、論議の中立公平性を保つということで、このたびの園名問題につきましては、ただし、その場合、私どもの方は、1月28日の議員全員懇談会でのご意見を受けて、教育委員会から統合幼稚園の開設準備委員会へ再度園名の検討をお願いしたいと。これは、そこでの主な論議になってるわけです。  ただ、議員の有志の方からの一つの園名を桃青幼稚園にしなさいということにつきましては、これはやはり18名の議員さんがそこに名を連ねてあって、桃青幼稚園にしなさいということではちょっと公平な論議ができない、やはり議員さんの持ってみえる意見の重みがありますから。したがって、そういうことで、中立公平な議論が保障される場として、会長にもご相談申し上げて、そして本件の取り扱いについては、議長である、その当時の会長、現在も会長でありますが。その会長に扱いをお任せをしたということであります。その結果として、2月10日の第8回開設準備委員会において、園名に係る再協議終了後に、委員の方々にそれが配付をされたという経緯でございますので、どうかよろしくご理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  2回目の質問を自席から行わせていただきます。  ちょっと市長、済みません。私、答弁漏れで、例の新芭蕉記念館のアクセスの部分、太鼓橋の部分とかエレベーターの件、あるいは遊園地の展望台あたり、ちょっとご答弁願えますか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  新芭蕉記念館につきまして、現在のところお願いをしております委員会の方で桃青中学校跡地ということで、おおよその方向を決められて審議をいただいておるところでございまして、近々、その答申もいただけるものと思っておりますが。そんな中で、新芭蕉記念館を桃青中学校に決定する場合、先ほどから小丸議員さんからおっしゃっていただいたように、あの坂の問題、さらに他の文化施設との連絡に必要な太鼓橋の問題あるいは展望施設のこと、エレベーターのこと、それぞれその場所で事業を実施する場合、非常に大事なことでございますので、そのことについては、あこで実施するということになれば、計画の中で議論させていただいて取り組みをいたしたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  ありがとうございます。  それでは、予算編成方針につきまして、時間がございませんので、質問をいたします。伊賀市のリサイクルセンターについてでございます。これは既にもう議会の方で可決をしておりますので、私は、そのプロセスについてかなり疑念を持たざるを得ないということで、そういった立場で質問をしておきたいと思います。  少し説明をしましょう。このリサイクルセンター、さくらのリサイクルセンターの隣に今、設置するわけでありますが、これ12億を超えるプロジェクトですね。しかし、議会の全員協議会も含め、あるいは全員懇談会も含め、全然説明もなかった。教育民生常任委員会において、この予算のペーパー、契約に関する調書、これ1枚ぺらっと出されて、ここを審査しなさいと言うんですよ。こんな状況で審査できるはずはありませんから、これは継続という形でやらせていただいたわけですね、教民としては。しかし、この内容を少し説明を申し上げたい。神鋼ソリューション、これは神戸製鋼の関係ですね。これは今、さくらの施設を建設した企業ですね。この神鋼ソリューションが12億7,018万5,000円で契約を結びましたね。ところが、予定価格あるいは設計価格が12億7,050万円です。わずか約30万円の違いですよ。12億何ぼのうちの30万円の違いで、安くして落札されてるんですね。これは、どう考えてもおかしい。まず、この入札に関して、さらに川崎技研というのと極東開発の2社が入札の直前に入札を辞退している。こういうことはまだやっとるのかなと思うんです。闇カルテルってやつですよ、恐らく間違いなしに。どう思われますか。  さらに、この落札の価格あるいはコストの部分も申し上げておきたいし、質問をしておきたいんですが。もちろんこのリサイクル事業というのは、金属、粗大ごみ、瓶、アルミ、ペットボトル、プラスチックを1日に17トン処理する問題ですね。全国のリサイクルセンターの同類、よく似た施設の発注状況を見ますと、東京のある区ですが、27トンの施設、これは極東開発が5億8,000万円でやっとるんです。山口県の萩市、これが1日10トン、だから、伊賀市よりも少し少ないですけれども、10トン、これが4億5,500万、福井県の小浜市、これが1日24トン、極東開発7億7,700万、京都、1日45トン、タクマという企業が3億8,600万、もちろん施設によって若干の差はあるのは、これはよくわかる話です。しかし、伊賀市の17トンで12億7,000万、一体どんな設計をされてるんかという話ですね。その管理契約課もちょっと聞いとってね。  さらに、15年間の耐用年数、15年で大体見積もるんですね。本体工事12億7,000万、工事の建設費。維持管理費、15年間で8億5,900万、人件費、15年間で6億9,000万、合計しますと28億1,900万です。これを15年間で割りますと、1年間に約1億8,800万かかるわけです。幾ら有利な合併特例債であっても、余りにも後年度負担が大き過ぎる、内容も含めて。ちなみに民間の企業というのは、1年間に約七、八千万ぐらいで、このぐらいの程度の内容ならば処理しますよって言ってるんですよ。そうすると、1年間に1億ぐらいコストが削減できるはずですよ。そういうことっていうのはお考えになってるのかな。非常に疑問がある。これからは、有価物のリサイクルというのは民間の方がはるかに上手に効率よくやってくれるんです。非常に効率がいいんです。自治体と民間とがコラボレーションして、そういった有価物の処理をするというのがこれからの流れなんですよ。既に議会で採択されておりますから、余り言わない方がいいのかもしれないけれども、私は個人的に余り気がおさまりませんから、あえて質問をしておるわけです。  そこで、少し調べてみたんです。この事業をやるときに、要するに伊賀市のリサイクルセンター建設に伴う提案審査会というのを開いていただきました。この審査会の中身をちょっとご紹介しましょう。これ昨年の、20年の10月27日にやってくれてるんです。名前は、本人の許可を得てございますから申し上げます。まず、淺井部長、この入札に関しまして提案者で3社が応募していただいておりましたが、実は3社のうち2社が辞退することになった。基本的に市長とも相談いたしまして進めていく。そうでないと工期に間に合わない。今高委員が、難しいな、1社というのは考えられへん。こういうことなら委員を辞退するわ。3社でやるさかいに公平に判断されるんや。3社で談合してることを露呈してることやないか。1社やったら、そんなの議会で答弁できへんやないかと言っとる。そうすると、淺井部長は、工期もあるのでと、こう言う。議会のことなんて全然頭にない。さらに今高委員、工期を延ばすとかなんとか考え直さなあかん。淺井部長、今高委員のおっしゃるとおり、それが一番心配ですと。それ以外は全国的に指名停止、それが大きいと言いかけた。今高委員、指名停止、そうなるということは、ややこしいことするさかいやないか。そんな業界や。  こんな状態では、先に延ばしてもらったらええと言う。委員長は、今、1回やり直すと。タイムリミットがあるが、それを説得するしかない。今高委員は、中瀬、西明寺を説得する。事情を言って中に入って頼みに行ってあげるさかい、土下座してでも説得するわ。委員長、再度入札するしか説得する方法はないのか。今高委員、一度みんなで説得し、皆が納得する段階までしなければあかん。委員長、前の経緯から見ても、ここに神戸製鋼の施設、これ現のさくらやね、RDFの施設がある。だから、建設して、後運営して、もし一般入札で応募がゼロであったら、神戸製鋼と協議する。それが議会対応にしろ我々というより、1社だけで形式上入札する。余りよくない。今高委員、やっぱりそれはまずい。委員長が最後の締めとして、金の問題、質の問題、地元の問題等々いろんな要素があると思うけども、どうしてもこれでなければならんということをもんでもんで地元にもっと説明し、議会にも説明し、みんなが納得する。  そして、遅くなってもええ。もっともんでからやらなあかんと委員長が言っとる。そういった経緯をずっと読んでみると、結局内容的に考えて、これだけこの委員会でもんでいるのに、議会で何の説明もなしにこういった状況というのは、余りにも議会を無視している。それ以外に考えられないわけです。  少し質問に入る。提案審査会に諮る前の行為だ。どこの組織あるいは企業に接触をなさったのか、教えてもらいたい。そして、どなたの指示なのか。さらに、一般競争入札と指名競争入札、この話にあったはずだ。このあたりは、どのような経緯で一般になったのか。さらに、契約管理課というのは一体どのように関与をなさっていたのか、この問題について。まず、その辺のところまで質問を申し上げておきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  答弁願います。  生活環境部長。             (生活環境部長 淺井広太君登壇) ○生活環境部長(淺井広太君)  失礼いたします。提案審査会に諮る前の行為で、どこの企業に接触したかということでございますが、どことも接触はしておりません。というよりも、18年度に全国の4つほどの企業体に積算のための見積もりを事業団の方でお願いしておりますので、その企業は神鋼さんと極東さんと新明和さん、栗本さん、その4社でございまして、その4社とは見積書を出していただいたという経過がございます。それ以外の企業とは、私どもは接触はしておりません。  それで、だれの指示かというのは、これはどういう意味でございましょうか、ちょっと私は聞き取れなかったんですが。指示というのは、ちょっとわかりにくかったんですが、議員さん、よろしゅうございますか。 ○30番(小丸勍司君)  いやいや、だから答えてくれりゃいいんや。また後で聞くから。 ○生活環境部長(淺井広太君)  だれの指示というのは、どういうことに対する指示でございますか。 ○30番(小丸勍司君)  わからんかったらわからんと言ってくれたらええ。 ○生活環境部長(淺井広太君)  このことについては、ちょっとわかりかねます。 ○議長(森岡昭二君)  契約管理室理事。             (契約監理室理事 松本博臣君登壇) ○契約監理室理事(松本博臣君)  契約管理室の松本でございます。ご質問のありました契約管理室はどう関与したかと、関与ということよりも、私ども、仕事の中身ということでご理解いただく中では、私どもの方は入札参加資格のチェックをしたり、そして入札関係、契約事務の関係をやっております。そうした中で、今回の原課から出てきました入札につきまして、これについては公告するということであって、その中で、一般競争入札ですから、当然参加するのは自由ですし、また逆に参加しないのも事情によってはあるのはご存じの中ですが、そうした中で、このような議員さんの方での報告のあった中で1社入札になったわけでございますが、そうした中で、これについては、私どもの伊賀市の入札のやり方といたしましては、一般競争入札につきましては、あくまでも皆さん方、一定の要件がある方が全部入ってこれるわけですから、1社であっても入札については有効でございますので、このことについての話としてさせていただいておるのが私どもの仕事の範囲ということで、このやり方につきましては、あと先ほど提案委員会とかいうことも出ておりましたですが、その中でされた中での後の契約の運びの中での私どもの事務ということでさせていただいておりますので、そのような中身ということでご理解願いたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  私が尋ねてるのは、まず一般競争入札というのと指名競争入札のそのあたりから入りましょう。今、説明がありましたように、一般競争入札というのは、確かに一般競争で、どなたの企業が入ってくるかわからない状態でやる。指名競争入札というのは、もちろん字のとおりだと。そのときに、じゃあ今回のこのやつは一般でやろうか指名でやろうかというようなときに、やっぱりそれはお伺いを立てないといかんし、あるいはどなたかが一般にする、あるいは指名にするというのは決めるんでしょう。だから、どなたがお決めになられたのと聞いてるんですよ。 ○議長(森岡昭二君)  契約管理室理事。 ○契約監理室理事(松本博臣君)  契約のやり方につきましては、地方自治法上、議員さんのおっしゃいますように、一般競争入札と指名競争入札、そしてまた随意契約という方法があるわけでございますが、従来、一般競争入札といいますのは、あくまでも伊賀市といたしましては、国なり、そして一つの流れの中で、今までの指名競争入札じゃなしに、130万以上は一般競争入札で基本的にやると、そのようになっております。そうした中で、あくまでもこのものについては130万以上のもちろん中身ですから、一般競争入札が基本になっております。そうした中で、原課さんの方でこの手法をとりながらされてるというふうに理解しております。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  一般競争入札が基本になってるということぐらいわかってるんですよ、そのことは入札のシステムの中で。しかし、やっぱり内容によって、これは競争入札の方がいいじゃないかとか、それは当然審査されるはずだ、部内で。そこを聞いてるんですよ。  契約管理課にそういったやっぱり打診なり、あるいはどういうポジションからかは知らないけれども、打診がなかったらおかしいもん。だから、そのあたりを私は尋ねてるんですよ。 ○議長(森岡昭二君)  契約管理室理事。 ○契約監理室理事(松本博臣君)  何度も申しわけございませんが、一般競争入札につきましての提案が原課から出てきまして、伊賀市の入札審査会の方で、それについて承認してるということでございます。それについて、市長決裁をいただいて公告をしておりますので、そういう仕組みになっております。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  今の説明では、原課から上がってきたということですね。要するにそれは原課ということは建設部ということなのかな。そういうふうに理解していいの。どういうことなの、そういうこと、建設部長、どう。 ○議長(森岡昭二君)  建設部長。             (建設部長 中森 寛君登壇) ○建設部長(中森 寛君)  済みません。建設の方につきましては、業者が確定しまして工事が始まりましたら、私どもは委託を受けましてやりますので、この場合の原課になるのは生活環境課さんでございます。 ○30番(小丸勍司君)  よっしゃ。それじゃあ、そっちへ頼む。 ○議長(森岡昭二君)  生活環境部長。 ○生活環境部長(淺井広太君)  先ほど契約管理の理事も申し上げましたが、一般競争入札が普通の形であると、金額的に。そういったことでは、指名審査会に一般競争入札でやらせていただく旨のお届けをして、審査に付したものでございます。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  私、この問題はかなり深いところに根っこがあるように思いますよ。これまずずっと審査の内容を議事録読んでますと、県の環境保全事業団か、この方がお二人この委員会に入ってみえるんですよ。そうすると、内容を見ると、その方のお一人がこの規模の事業的なお金、要するに予算にちょっと触れられて、1トン当たり9,000万ぐらいしまんのやと、こういうふうに発言なさってみえるんですよ。これはどう見ても県の環境保全事業団、これ提案審査会の設置要綱第6条2項に抵触すると思う。その辺は部長、おわかりになられた。わからなければまた説明しますけどね。 ○議長(森岡昭二君)  生活環境部長。 ○生活環境部長(淺井広太君)  その条項につきましては、知り得た情報等をもって提案してきた者に接触する、そんな機会を持つようなものではだめだというふうな条項だと思いますので、この環境保全事業団については、6条2項には適用してないと私は思っております。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  では、紹介しましょう。これが要綱です。提案審査会設置要綱の内容です。第6条2項を申し上げます。審査会は、直接、間接を問わず、参加希望者の提案に関与してはならない。この場合において、委員が当該提案に関与したことが判明したときは、審査会は当該委員が関与した当該提案を審査対象から除外するとともに、市長は当該委員を解職するものとするというふうになってる。私は、これ完全にまともに当たってるんですよ。まともに当たっているということ。委員がまともに関与してるじゃありませんかね。これは全くおかしな話だと私は理解してるんですが、何かありますか。 ○議長(森岡昭二君)  生活環境部長
    生活環境部長(淺井広太君)  この委員になっていただいてから、専門的な知識を有していただいてる方ということで、この事業団の方2名にお入りいただきました。したがって、その審査の中で、これが入札させてもいい企業なのかということを審査をしていただくわけでございまして、ここの条文にありますような、参加希望業者の提案に関与をしているというふうには私は理解しておりません。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  私は完全に関与しているというふうに理解をしてるんですよ。これ、そのとおりじゃありませんか。委員会の中で、1トン当たり9,000万円ぐらいはするんだよなんて、そんなことを言ったら、はっきり言って委員会の中でも審査にならへんでしょう。  審査の意味があらへんやないですか。もともとよくお考えになってください。私、これ何でこないなこと言うかというたら、契約に対して全然異議という意味は、市民のこれ血税なんですよ、どえらいほどの。それをいともたやすくと言ったら語弊があったら許してもらいたいけども、私たちはそう思うんだ。いともたやすく、これをはい、わかりましたと言ってお通しになる。それも、議会に対してはほとんど説明ないじゃないですか。どう考えても、こんな行政の体質で今後この伊賀市、本当にやっていけるんですかね。せめてこれ審査会でも、議会のことを非常に気になさってくれてるんですよ。そうでしょう、議会のことを。こんなんで通るはずないやないかって言ってくれてるんじゃないですか。それにもかかわらず、委員会でごらんのとおりじゃないですか。大した説明もない。そんなことで、臨時議会で採決とりましたね。それは確かに賛成多数で成立したでしょう。それはいい。私は、そのことよりも、もっと行政の体質自体も考えてもらわなきゃいかんと思う。こんな状況で通したら、本当にこれ先が思いやられますよ。はっきり申し上げておきます。ですから、これ質問に対して、先ほど淺井部長、神鋼と極東と、もう一遍、今ちょっと聞き取れにくかったもんで、そこんところだけもう1回言ってくれる。 ○議長(森岡昭二君)  生活環境部長。 ○生活環境部長(淺井広太君)  お答え申し上げます。  神鋼と極東と新明和、それから栗本でございます。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  今そうして接触をなさったことは、別に一応予定価格なり設計価格なりを算定する上で、これは必要なことだとは思いますよ。思いますけれども、要するにそれを判断する、言ってみればそのプロセス、過程が非常に不透明であり不誠実であるということ、これは市長さんは、このときはまだ市長になってみえなかったから、だから、多分市長はこの辺のことはよくおわかりいただけなかったのかもしれない。ですから、今、私が審査委員会の前段の部分で、前の市長さんとやったという話、それから最後の内容を見ると、結局審査委員長は、私どもとしては、部長が提案した件について、1社入札はこの委員会としてはやらないと、このことを幹部に伝えてくださいと言ってるんです。そしたら、淺井部長は、手順としてどうですかと言うから、馬場清掃事業課長が、1社だと取りやめることができるとなっていると。やめることもやめないこともできると。だから、委員長が一度部内で検討して返事をください、審査会としては中止した方がよいという意見だから、これ以上議論しても仕方がないといって終わってるんですよ。ですから、この後どうなったかいうたら、淺井部長の答弁としては、要するにどういうことかいうたら、いや、実は時間的にあらへんさかいに市長と相談して決めましたと、こういう話なんです。こういう内容が本当に委員会も無視も無視だし、非常にやり方がやっぱり私はおかしいと思う。  市長、あなたには直接関係ないけども、一応あなたは当時の副市長さんなり、ある程度関係なさってみえると思うので、市長さんのその辺の思いの内、私が申し上げてることか間違うてるなら間違うてると言ってください。だから、その辺の思いの内だけ聞かせてください。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  この件について、リサイクルセンターの発注の件については、私自身は状況としては承知しておりませんので、詳しい内容についてはわかりませんが、市長就任させていただいてから議会の方にご説明をさせていただくことになったということでございます。しかしながら、議会でもお断りを申し上げましたように、市民の皆さん、あるいは議会の皆さんに十分な説明をさせていただいて、適切に処理をしていくということは非常に大事なことでございますので、今後こうしたことのないように十分監督をいたしてまいりたいと、こんなふうに思います。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  私は、今の市長にこれ以上云々ということは言うつもりはない。やっぱりこれから市長として、こういうことがちょうど入れかえの時期に起こっていたんだな、これは大変なことなんですよ。これ本当によくお考えいただきたい。行政の皆さんは、これいろいろ国でも地方でも議論されてますけども、大事な税金でやってるでしょう。でも、私ら素人じゃないけれども、一応素人目から見ても、こんだけの膨大な12億7,000万ですよ。これだけの金が、本当に理解できない。  角田副市長、あなたは、たしかよくよくご理解をしてると思いますから、一度そのあたり、コメントをください。 ○議長(森岡昭二君)  副市長。              (副市長 角田康一君登壇) ○副市長(角田康一君)  私、この書類につきましては、仮契約の段階で決裁が回ってきたのを記憶してますんですわ。審査の段階とか、そういったことについては説明は受けてないように思いますんですけれども、議案が教育民生常任委員会に付託されたときに、説明資料として非常に不足してるというのは私も感じさせていただきました。それで、本来なら、これはもう少し前に議員の全員の皆さんに説明すべき事項じゃなかったのということも感じました。そういったことで、事務的に非常に議会の皆さんにご相談あるいはご意見を伺っていなかったことにつきましては非常に私自身、反省、私自身、その契約については決裁を多分押しておりますので、今の記憶では。ですから、その際にきちっともっと私自身もそのチェックをするべきであったと深く反省いたしております。  この件の後、庁内部長会等でこういった議案、案件につきましての各委員会でご審議をいただくに当たりましての資料につきましては、これはすべて総務部あるいは私、市長がチェックできるような、そういう体制に改めて、今回の議会の委員会に付託されました議案につきましての資料については、議員の皆様にきちんとご審査いただけるように今チェックしておりますんですけれども、私、チェックさせていただいておりますけども、十分な資料になるかどうかわかりませんですけども、そういった庁内の改善の方策というのを部長あるいは管理職一同、きちっと精査するように現在努力させていただいてるというような状況でございますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○議長(森岡昭二君)  小丸勍司君。 ○30番(小丸勍司君)  ありがとうございます。これで終わります。私ももう去っていく身であります。これから自分の体のこともありますので、早く健康を取り戻しながら、皆さん、これから頑張っていただいて、行政の皆さんも議会の皆さんも、どうぞ伊賀市のために、市民のために尽力を振るっていただきたい。最後にお願いを申し上げ、そして市民の皆様にも御礼を申し上げて去ってまいります。さようなら。 ○議長(森岡昭二君)  これをもって絆会、小丸勍司君の質問を終了します。  会議の途中ですが、15時15分まで休憩をいたします。             (午後 3時02分 休憩)             ─────────────             (午後 3時16分 再開) ○議長(森岡昭二君)  休憩前に引き続き会議を再開をいたします。  お諮りいたします。会議の途中ですが、会議時間を2時間延長し、午後6時までといたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森岡昭二君)  ご異議なしと認めます。よって、会議時間を2時間延長し、午後6時までとすることに決しました。  続いて、質問順位第5番 公明党、本村幸四郎君の質問を許可します。  本村幸四郎君。             (33番 本村幸四郎君登壇) ○33番(本村幸四郎君)  ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、順次通告に従って質問をしてまいりたいと思います。まず、余り私はこういうことを言うたことないんですけど、代表質問ということで公明党を代表させていただいて質問に入らせていただきます。  今回、私は2つの項目で通告をいたしておりますが、1つは内保市長の政治姿勢と財政の2つに絞って質問を進めたいと思います。まず、その中でも新しい自治の仕組み、自治基本条例を中心として議論を深めてまいりたいと思います。そのためには、何点かについては先に個別に質問を申し上げて、その質問を得た後に、いろいろと時間がある限り議論をさせていただきたいと思うところでございます。  皆さん方もご承知のとおり、アメリカの大恐慌と言われる雨、あらしの中で、アメリカにおいてはオバマ大統領が誕生をし、約一月前に全世界に向かって演説がなされました。19分20秒という演説で、内容等については、私も今いろいろと話題となってますので、こういう日本語に訳されたりCDになったり、いろいろなされておりますけれども、このタイトルと日本語に訳されたやつを見ると、本当に一つ珍しい現象だなと思うのは、69回にわたって「我々は」という言葉を発して演説がなされております。その目玉といいますか、そのタイトルは新聞等でご承知だったと思いますけども、未来への希望と責任の共有であると。お互い、我々という言葉、私じゃなくして我々という言葉が69回も発せられるその意味というのは、既にもはやアメリカ国民と一緒になって情報の共有をもって、ともにこれを乗り切っていこうという、その名演説があの200万の観衆を非常に圧倒させたという話も聞いてるところでございます。  そういうふうな点につきましては、当伊賀市におきましても、厳しい財政状況に向かって内保市長が誕生したわけでございます。そういうふうな中で、内保市長のマニフェストの中で、この自治基本条例をもととして行政をするとうたわれてる箇所がございます。このことをある市民の方々は、かつての伊賀市の最高規範と言われる自治基本条例が4年前に制定されたけれども、どうやらこれはつくられたけども、現実の中には、いわゆるどこかの箱の中になおされてるという方も見えまして、内保市長は、この基本条例そのものをもととして行政運営をやっていくと。そうなってくると、前市長とは大きな政策の違いがここにあるんじゃないかと私は感じるところでございます。  そういうふうな点で、一、二点、登壇してお尋ねをし、また自席の方から質問を繰り返したいと思いますが、まず、このマニフェストで申された自治基本条例を遵守をして、これを行政姿勢の基本として運営されるかどうかという点が1点でございます。  それと、2つ目には、この条例がなぜ必要だとお考えになったのか。この2点について、まず1つ目についてお尋ねをしておきたいと思います。  財政問題についてでございますが、この点につきましては、もうご承知のとおり、単年度でありますけども、経常収支が93.7という県下最悪だと報道されて、今年度予算もいろいろ緊縮予算を組まれておるわけなんですけれども、この経常収支97.3という、ここまで高くなってきてるその原因はどこにあると考えられるのか、この1点をお尋ねをし、再度答弁をいただきながら、次への質問を進めさせていただきたいと思います。以上です。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  公明党の本村議員さんのご質問にお答えを申し上げたいと存じます。  議員さんもお話をいただきましたように、非常に日本の経済も厳しい状況になってまいっておりまして、伊賀市におきましても12月ごろから、急にいろんな意味で企業さんを中心に厳しい状況になってきております。そんな中で、伊賀市の21年度の施政方針なり財政の、予算の方針を決めさせていただいたところでございますが、今後もさらにこうした不況が長引くことによりまして、市の財政にも大きく作用してこようと、こんな覚悟もいたしながら、しっかりとハンドリングをいたしてまいりたいと、このように考えさせていただいておるところでございます。  さて、自治基本条例のお話をいただきました。このことにつきましては、合併前の平成12年に地方分権一括法が施行されまして、これまでの地域づくり、市政あるいは地方の自治ではなしに、それぞれの地域が分権自治という意識の中で、新たな地方づくりが求められてまいってきたところでございまして、伊賀市におきましても、平成16年の11月に合併をいたしたところでございますが、合併前から自治基本条例の制定ということについて検討が加えられまして、合併後の12月に伊賀市の最高規範であります自治基本条例が議会の方でご承認いただいて、公布、施行されたところでございます。  条例の第5条には、市政の基本事項について市が定める最高規範でありということでうたわれておりまして、当然のことながら、お話しいただきましたように、市政の規範として、最高の条例として位置づけながら市政運営に当たると。このことは繰り返し申し上げておるところでございまして、また、合併当時につくられました伊賀市の総合計画にも、これからのまちづくりはこの自治基本条例を最高規範として、市民、行政を初め、まちづくりにかかわるすべての主体がともに自治の精神を持ち云々ということでうたわれておるところでございます。市政の柱に据えまして、これから進めてまいりたいと、そんなふうに思わせていただくところでございまして、伊賀市の先ほども申し上げましたように最高規範、憲法であるというふうに理解をさせていただいておるところでございます。  それから、予算のことで少しお話をいただきまして、経常収支比率が非常に高いということでございます。このことにつきましても、非常に厳しい伊賀市の財政事情であることには間違いございません。さらに、合併後4年たったわけでございますが、あとの期間、特例債が許され、それから交付税の算定が10年間、旧の算定で行われる間に、基礎的な伊賀市の施策が必要でございまして、認められます特例債を有効に利用しながら、さらに行財政改革を進めまして、経常収支比率の抑制も念頭に置きながら、財政のプライマリーバランスをとりながらの財政運営になってこようと思います。したがいまして、さらに景気が落ち込んでまいりますれば、一定の事業の先送りということも十分考えなければならない、そういうふうに理解をさせていただいておるところでございます。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  今、市長の方からお尋ねにした件について、この基本条例を遵守して、分権時代において、この必要性からこれがつくられて、これをやっていく。やらざるを得ない時代になってきたとおっしゃられる。そこで、ちょっと一問一答で二、三点お尋ねをしておきたいんですけども、この条例は、全国でも例を見ないすばらしいというなにがございますが、この我が市の持っている自治基本条例の一番注目とするところは何と考えられますか。条例は遵守するとおっしゃられましたけど、どの部分が自慢とされるところですか、お尋ねします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  この条例の基本とするところは、私が把握させていただいておりますのは、すべてのまちづくり、地域づくりの主役は市民であるということの理解をさせていただいておるところでございます。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  そういうことは、これにうたわれております。その中でも、この条例の1ページにも書かれているように、伊賀流の自治の仕組みである住民自治協議会の要件が明文化され、この部分が他の自治体には例を見ない。いわゆる市民主体で行う、市民と議会と行政と情報を共有して、一体としてそれを進めるのに住民自治協議会を設置して、その要件等を明文化したところがあると、この条例にありますわな。その中からしてまいりますと、私は、この住民自治協議会を設置をし、ここに現在までいくならば、11億4,000万ですか、この間、聞いたところによりますと。この4年間にわたって、いろんな投資、この推進に11億4,000万の費用が投資されたと言われております。そういうふうな中からしていきますと、今、市民と市長はおっしゃられた、市民を中心にと。それをするがために住民自治協議会というのをここに設置したというのが大きな特徴だというこの点について、認識はいかがですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  これまでの行政の単位としては、合併前はそれぞれの市町村で役所があり、それからそれぞれの地域の区長さんがお見えになって、それぞれの区の自治をされておったということでございますが、大きな市になりますと、あるいは生活圏の変遷とか、いろんな交通機関の普及とか、いろんな要件の中で、もう少し大きな単位でその地域の自治を考えていただこうという中で、伊賀市の場合には小学校単位ぐらいの規模て住民自治協議会をつくっていただいて、その住民自治協議会は、もちろん構成員としては、区長さんを初め地域の市民の皆さん方、NPOの方あるいは企業の方、どなたでも住民自治協議会にお入りいただけるという中で、皆さん方の創意で、それぞれの地域の自治をお考えいただくと。その単位が今37の結成を見ておるということでございます。そのように理解をいたしております。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  今、市長、おっしゃられましたが、そこで、今の話はちょっとわかりにくい。これはご承知のとおり、いろんな私ども、今、議会報告会を回っておりますと、どの地域ても言われる。自治会があり、地区委員会があり、そして住民自治協議会があると。  ここにおいて、いろいろと複雑に我々、質問をされても、ゆうべ、島ヶ原の方でも伺った。ここでも、その質問がかなり出てまいります。端的に伺いますが、住民自治協議会の設置目的と自治会との違いというものをここでちょっと説明してくれませんか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  自治会というのは、そもそもそれぞれの集落で、あるいはその地域で住民の意思によってつくられた組織でございまして、住民自治協議会というのは、先ほども申し上げました、伊賀市の自治基本条例に基づいて設置された協議会であるということでご理解をいただきたい。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)
     それはもう言わずと知れてるわけなんです。設置の目的は、何を自治会がやり、何を自治協議会がするか、その線引きを説明していただきたいんですよ。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  自治会は、直接それぞれの自治会の、町村部へ行けば区長さんですけども、その区長さんが自分の地域の住民の皆さん方の直接的なお世話をするとか、地域の安全を守っていくとか、いろんな意味で地区の行事としての市民に選ばれた責任者というふうに理解をいただけたらと思いますし、自治協議会というのは、もう少し範囲も広くなりますし、さらにその地域に必要なまちづくり、地域づくりの課題は何かということについて、地域でご相談いただいて、その地域のまちづくりをやっていただくと。これが自治協議会と、このように理解しております。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  そういう形を説明なさるから現場の方では非常に混乱をなされて、仮に自治会で今の環境部会、人権部会、いろんな形の行事を、今までもブロック制において清掃をやったり子供の安全、人権教育をやってた。自治会で、地区委員会で、ブロック別でそういうことをなされてた。ところが、今の自治協議会でも、そういうこと。そうすると、どちらが主催するんやと。ただ金の出どころが、自治会には事業時のなにがないから、自治協でやって、そちらの方でやってると。ところが、それがそういう情報で行ってるところはよろしいけども、ある地域に行きますと、地区員さと自治協議会の会長さんが兼任される。地区員さんが会長さんになるという申し合わせになってるみたいです。1年間で交代をなされる。自治協議会の会長って何するんですかと何回かお尋ねするけれども、一度も説明をしてくれないと。前市長さんで言うならば、両方とも、自治会といわゆる協議会は両輪で同じようなものだと、こうおっしゃったと。  同じようなものを何で2つもつくったんだと。それで非常に困惑をしていると。こんなもんやったら、もうやめてくれという声があるんですが、どう説明されますか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  自治会といいましても、それぞれ市町村におけるこれまでの昭和の合併後の50年間の歴史があるわけでございまして、旧の上野市の自治会の運営のやり方と周辺の町村の自治会の運営のやり方も異なっておりますので、その辺のことについても、旧の上野市の自治会のあり方についても当然のことながら、先ほどもお話しいただいたように、住民自治協議会という一つの制度を設けてございますので、例えばブロック的な考え方をどのようにしていくのかとか、そんなことについては、これから自治会さんの方としっかり話を進めていかなければならない課題だと、そのように思っております。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  市長、自治会さんと協議会の設置目的が、内容か同じような仕事をする。いわゆる同じようなことをするのに、2つの組織が、極端に言うたら、自治会というのは行政の委嘱、いわゆる末端、配布される、募金をやってたら、いろんな形で地区員として委嘱もされてるわけでしょう、事務連絡や。そういうような形で、それがあるのに自治基本条例をつくったわけでしょう、最高規範に載せて。これが伊賀市の最高の特徴だと、ここに書いてあるんですな。これはもう少し、今のような説明やったら、何かつくる必要性があったのかなかったのかと言われて、私たちも、前市長さんも、もうもめるようやったら、2つとも今のままでええわさという説明をされたという話も聞くんですよ。この住民自治協議会は何の目的で、行政との関係性はどういう関係性に持っていくんだという、それを市長さんがここで明確にしてくださいや。どうぞ。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  小学校単位で自治協議会をつくっていく方向で、それぞれの地域でお考えくださいということで、37の住民自治協議会が立ち上がったわけでございまして、それぞれの住民自治協議会には、それぞれの地域のよさと申しますか、個性があるわけでございます。行政から住民自治協議会を全部同じ色で立ち上げるということではございませんので、その地域の皆さんの意思で住民自治協議会を立ち上げていただくということでございますので、今立ち上がった住民自治協議会の中で、自分たちの地域は道路問題を重きに置くんだとか、福祉を重きに置くんだとか、環境を大事にするんだとか、それはそれぞれの住民自治協議会の意思でやっていただくことであって、その中に重要な構成員として、それぞれの区長さんが携わっていただくというのが私は一番すばらしい姿だと、そんなふうに思いますので、これからも私の考えもそれぞれの地域へご説明申し上げてご理解をいただいていきたいと、こんなふうに思ってます。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  市長、今おっしゃられるように、区長制度というのが長年ずっと戦後続いてやって、今も役割を担ってご協力いただいてる。隣の名張市さんは、この間から新聞に出てますように、地区委員会というのを廃止して、まち協に一本化して、今度は3月に条例を提案されると、これはマスコミで報道されて、ご存じと思いますよ。うちも、今、市長がおっしゃられたように、区長さんがあり、地区員制度があって、そしてまちのこと、いろんな各単位自治会で、そしてその地域で、いわゆるブロック的に、私のところは東部とか西部とか南部とか、そういうものがあって、そういうふうな中で、いろんなまちづくりはやってきてたわけですよ。だけれども、私どものこの条例は、条例にも4つの権限をこの協議会に付与してるでしょう。諮問権、同意権、決定権、提案権、こういうものを条例で提案している自治協議会でしょう。自治会と、いわゆるそういうまちの道路をなにしようとか、どこをどうしようがじゃなくして、市政に情報を共有し、この方々と一緒にまちづくり、その地域だけやなくして、伊賀市において代表的な市民として付与するという意味と違いますか。この4つの権限を付与された趣旨は何ですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  申し上げてますように、市民の皆さんが参加して初めてまちづくりができるわけでございますので、市民の皆さんがまずは参加していただく。参加していただくためには、市のいろんな情報なり、後ほどのお話しになっておる予算であるとか、市のいろんな情報について、やっぱりしっかりお伝えする。その上で、先ほど申されております、それぞれの自治協議会には、行政に対してしっかりと物の言える権限が与えられておるということですので、まずは市民の皆さんが市政に向き合ってもらうと、このことが基本になってまいりますので、そのことはしっかりと市民の皆さんにお願いをしてまいりたいと、こんなふうに思ってます。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  4年間たつわけですよね、この条例を制定してから。今37カ所できてるわけですけれども、支援センターもいろいろ設備されて、人員も配置されて、恐らく70、80人ぐらい、1億ぐらいの人件費もふえてきてるはずなんです。いわゆるそういう点からしてまいりますと、4年間対応をして、現場には、条例には、4年たったら見直すと、見直し条項、58条か、書いてあるでしょう。そういうふうな点からして、この4年間運営して、行政として今これはこのままでええか、何らかの一つの考える時期にあるんじゃないかと思うんですが、いかがですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  条例にもうたわれてますが、少し時期がずれたわけでございますが、今現在、内部でこの条例の内容について少し現実と合わない部分について、見直し作業を進めさせていただいておりますので、近いうちにまた議会の皆さん方にお示しをさせていただいて、ご議論をいただきながら、そぐわない部分については見直しをさせていただきたいと、こんなふうに思っておるところでございます。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  今、市長さんも見直しとおっしゃられましたが、本来はこの58条ですか、見直し条項の分があります。4年以内に現行施行を見て、検討の上、課題に基づいて必要な処置を講ずるものとするとなってるんですが、もう4年は既に越えてるんですな。もう5年目に入ってる。それと、今、見直しをしようとおっしゃられた。過日、自治協議会の七、八人の方から申し入れがあった。そのときの話でも言われてましたけども、37の自治協議会が設定をされ、運営をされて、現場でいろいろと横のつながり、交流なり、いろんな情報の交換なり現場の声を行政に伝えるにしても、そういうものがないと。見直しするならば、現在において37カ所できてるんですから。できてないところもあるわけですから、その方々に現状でいかがですかとお尋ねをして、現場の声を聞いて見直しをすると言うならいいけど、私はここに問題があると思うんですよ。  前市長と今の市長とが同じか違うか、ここで政治姿勢を問うたんですけれども、こちらでつくって、一つのたたき台が出て、現場に持っていって、これでいかがですかと、こういう上意下達的な物の進め方か、今の現状に対していろいろな声を聞かせてくださいと、これに対して皆さん方のご意見は、現場の声を聞いて見直しをしようという姿勢なのか、いわゆる見直しをしようとしたなら、たたき台が出てから、また現場に持っていって、それを持っておろされるということになるんですけども、本来は、4年間もたってるんですから、その現場の会長さん等に現状の問題点というのは伺ってから検討するのが筋と違いますか、いかがですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  検討させていただいた内容については、住民自治協議会のそれぞれの地域の会長さんの方に一定の案ができましたら、ご相談させていただきながら、それぞれの自治協議会のご意見も賜りながら立ち上げていくというのが当然のことですので、そういう手順を踏ませていただくつもりでおります。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  市長、とにかくその考え方ですよな。この今の条例の市民憲章のゼロの時点、すべての時点で情報を共有し、どうしようかという、こうしようと決めてから皆さん方に相談するんじゃなくして、4年間やってきたけれども、この自治協に対する皆さん方のご意見を伺って、そして見直しを進めるというこの手順は、私、あちこちでもお話ししてるんですけども、この条例のなにといいますのは、極端に言うたら、この条例では、議会と行政と市民の役割をお互いに、明確に責任と義務を明記してるんですな。  この条例は、議会とやって市民に説明してると。今からの条例は、そうじゃなくして、市民に議会も行政もいろいろゼロの時点で物事を聞き入れ、相談をして、そしてそれをもとにして、極端に言うたら物の立案、今の大型プロジェクト等でも、しかるべきたたき台をつくって、審議会の答えがまとまってから現場に説明するんじゃなくて、そういう手法がこの条例の、スタートの時点から共有して立案、計画を進めると、これ書いてあるでしょう。そういうふうな点からしていきますならば、市長の今の考え方というのは、大体まとまったら各現場に相談に行くと。これは前の行政の手法と同じだと思うんですけど、違いますか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  私が申し上げてるのは、課題がどこにあるかということをこの内部で抽出をさせていただいて、こうした課題に対してこういう方向性はいかがですかということを拾い上げるということを申し上げてるんであって、当然それぞれの自治協議会の皆さん方のご意見をお聞きするということは大事なことでございます。一定の問題点とか案がなければ、全く白紙の状態で何かございませんかでは、行政として無責任やというふうに思いますので、一定の課題を上げながら、それ以外にもそれぞれの地域の自治協のご意見は承っていくということで取り組んでいきたいと思ってます。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  市長が今おっしゃられるように、行政が上で市民が下というような、私はどうもその点、奥には行政が上で市民が下というような、そういう発想を感じるんですよな。  私たちが現場に何回かお邪魔する中で、ほとんどの方がおっしゃることは、37ある中で、これらの連絡協議会、これの集合体、そういうものをつくってほしいという声がいっぱいあるんですが、その点について市長、いかがですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  現在37の自治協でございますが、それぞれの自治協の情報交換をするとか、いろんな課題についてお互いに話し合うということは非常に大事なことだと、そんなふうに思わせていただいておりますので、そのことについても自治協の皆さん方とお話し合いを進めさせていただきたいと、こんなふうに思ってます。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  市長、この間、そういう申し入れを受けて、それなりの話もなされたんですけれども、この33条には地域協議会を義務づけられてるんですな、各支所に置くと。これは、いわゆる37の現場がありながら、そこに対する一つの協議したり意見を集約したり、横の連絡する、そういう本部がないこと自体おかしいと思いませんか。33条じゃなぜ、各地域だけこれになってること自体おかしいって現場から声があるわけなんですよ。いろんな各地域の会長さんから、これはおかしいと。自治会でさえ連合会というのがあるのに、これがないのはおかしいと言うんだけど、これに対して市長の見解はいかがですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  合併に当たって、それぞれの支所ごとに自治協として一定の考え方をお互いに連絡をすることが必要だという意見の中で、それぞれの支所に連合会を置くというふうな文言になったというふうに承知をいたしております。一本化につきましては、これから自治協の会長さんのご意見もお聞きいたしながら、必要でしたら連絡協議会的なものをおつくりいただくことについては結構なことだと、こんなふうに思います。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  今、市長がおっしゃる、おつくりになるのは結構だと。いわゆるよそごとみたいに、この自治協の認定は市長が許可するわけでしょう。地域が定められる条件、状況を満たせば、市長がそれを許可するわけですな、この自治協は。そうすると、それの連絡協議会なり事務局なりというのは、市長が設置するのが責任と違いますか。それは皆さん方がなさるのは結構ですという、この条例はそういう解釈ですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  33条の解釈をいたしますと、先ほど申し上げたようなことでございます。ただ、37の自治協さんが連絡協議会的なものをつくりたいとおっしゃるのであれば、つくっていただいたら結構かと思いますというふうにお答えしたのであって、自治協議会というのは、連合体どうのこうのというのは、これはまた別の視点から今後自治協の会長さんらと議論を進めたらいいと思うんですけども、本来自治協議会というのは、私の理解は、昔で言えば一つの小さな集落の長というふうにとらまえながら、それぞれに特色ある地域づくりをご計画いただくと。地元で計画いただいた地域づくりをこの行政の方で総合計画に位置づけて、それぞれの地域の特色あるまちづくり、地域づくりをやっていただくということでございますので、それがどうしても一本の連合組織が必要やということで協議会の方でご相談されれば、連合会的なものをつくられることに関してはやぶさかではないということでございます。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  大体言わんとする意味と、だから、そういうふうな点について、4年もたつわけですよ。今度22日の日に協議会の会長さんらが一度寄るような日程がなされてるようでございますが、そういうふうな中で、いろいろそういう話は出てくると。話があるわけでございますけども。いずれにしましても、この住民自治協議会が4つの権限を付与して、そして議会と市民と行政が対等な関係性で保障してるわけですから、その中で37カ所、その中で旧村落別には自然発生的に阿山とか大山田とか伊賀町とか、そういうものがブロック的な形のものがあるみたいですけど、旧上野市においては、それがないわけですな、現在は。そういうふうな中で、そういう方々がそういうことをつくってくれという形であるならば、市長さんはそうしようというふうにおっしゃるのか、市長さんの方からした方がよろしいというのは言えない、それはどちらでしょう。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  あくまでも住民自治協議会の会長さんというのは、その住民自治協議会の中で選ばれて会長をされておるわけですので、住民自治協議会が本当の民主的な自治を行っていただくわけですので、それを行政の方から束ねろとか、どうしろとかいうのは、私はかえって行政の権限が行き過ぎると、このように思います。
    ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  今申し上げましたように、じゃあ今現在、現場では地区員さんと、いわゆる自治会長さんと、一例で申し上げますと、協議会の会長さんと、いわゆる自治会の会長さんとのある学校での入学式、卒業式、ここには自治会長さんには案内が行くみたいですな。自治協議会会長さんと兼任されとるところはいいんですけども、協議会の会長さんには、竣工式にしたって何にしたって何のお呼びもないと。そういうことが現場のあれで聞くんですけども、そういう情報は聞いておりませんか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  これまでの慣習で、それぞれそういう結果が出ておる地区もあるかもわかりませんけども、いずれ住民自治協議会というのが成熟してきて、住民自治協議会を地域の自治会長さんらがしっかり支えていただいて、幾つかの自治会が集合体として自治協議会の中で役割分担をしていただくようになれば、そうしたこともなくなっていくと、そんなふうに考えております。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  それで市長さんの考え方はわかるんですけども、現在の名張市さんが地区員制度を廃止して、地区員報酬からあらゆるものは、まちづくり協議会を通して、そしてそういう形にすると、条例の改正をされるという、これは我が当市でも、じゃあ自治協議会をされた中川先生が中心になって、その当時は伊賀市をつくって住民自治協議会をつくっていただいたんですけど、今回は名張市の方も、このまち協も、まちづくり条例についても中川先生が骨折っていただいて、この3月になされるようですけれども、そういうふうなことに対しての市長さんとしてはいかがお考えですかな。それを一本化するという名張の話ですな。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  先ほども申し上げましたが、自治会の連合会とか、あるいはブロックの代表さんであるとか、そうした考え方について、これからでございますが、自治会さんとしっかりと話し合いをさせていただきながら、伊賀市として自治会さんがどういう位置づけで、自治協がどういう位置づけでということについてもご理解をいただきながら、必要であれば、また大議論も必要かと、そんなふうに思いますけども、今の私の考え方では、十分に区長さんとして位置づけをしていただきながら、自治協がしっかりとその地域をまとめていただけると。こんなことで取り組んでまいりたいと、このように考えております。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  この問題はこれくらいにしておきたいと思います。  財政問題について、時間が15分ぐらいですから。先ほど市長がおっしゃるように、財政が厳しい。要するに行政の財政、収支、大阪府なんかは、かなり厳しい切り込んだことで話題となっております。我が当市において、私は、市長さんがおっしゃるように、行政の赤字、黒字と、収支比率というのは、金さえ使わなきゃ、余計とって使わなきゃ経常収支はよくなる、こんなもん子供でもわかる話なんですな。入るのよりも出るのを控えたら、やりくりはよくなるだろうと。ところが、それでは市民の満足度というのは得られないと。それで、今、経常収支比率が三重県で一番悪いと、こう結果発表をされましたが、これは英さんから去年にもろたあれなんですけど、県が発表した数値ですな。県下を比較したその表なんです。問題が指摘されてるところは、類似団体と比較すると定員管理と人件費、物件費が大きな数字を占めていると。将来の負担増が赤線で県の統計でされてるんですな。うちでいくならば、極端に言うならば物件費、いわゆる管理費というのが60何億でしょう。名張でいくと29億でしょう。倍以上。人件費にしても90何億から51億でしょう。40億ほどの人件費に差があるでしょう。ここら辺の構造的な問題が、いろんな条件があるからですけども、ここに問題があって財政を圧迫してるという、そういう考え方はございませんか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  当然のことながら6つの市町村が合併しまして、人件費についても類似団体と比較して非常に大きな金額になっておるということ、あるいは物件費についても、一定の行政規模の市町村が一つの市に合併したわけですので、物件費もすべての施設の経費として一本にまとめますと類似団体と比較して大きな金額になるということはご承知いただいておるとおりでございますが、そんな中で、今、行財政改革を進めまして、定員適正化計画に基づく定員の適正な規模ということで、250人が類似団体と比較して多いという中で、230人を目標に10年間の計画を立てまして定員の適正化に努めながら、さらに必要なものについては、何回も申しますが、特例債を利用させていただきながら伊賀市の体力に合った財政運営をさせていただくということでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  今おっしゃられるように、人件費といわゆる物件費、これが類似都市、よそと比べたら断トツに、それは合併したから、いわゆる主導権があるからその現状になってるわけですな。だから、それをどういう形で、人を減らかしゃええと、ならばサービスの方はどうなるのかと。いわゆる人件費が多いというんなら、人を半分減らかしたらそれでええのかと。果たしてそれで行政としての役割が務まるのかと。やはり市民の結局了解ですな。市民の理解をいかにして得られていくかと。いわゆる930億ですか、現在起債残高がと言われてる、トータルしたら。そういうふうなことに対して、我々が市民といろいろと会話をしていく中において、かなり市民の皆さん方、夕張の親戚にならへんのかやとご心配いただくわけなんですな。そういうふうな点からしていきますと、今、市長がおっしゃられたように、いろんな市民の皆さん方が、こういう財政構造にあると。そうなってまいりますと、私らは私らで、議員として説明申し上げてるのは、道路の延長でも2,200キロありますよと、市道認定が。いろんな箱物もありゃ、いろんなものもこれだけのものがありますよと。そういうものを維持管理していこうと思えば、どうしても高くつく構造になってますと。これを負担を減らかそうと思うならば、どれくらい市民の了解と我慢をしていただけますかと、そういう話を我々はしてるんですよ。そういう話をしていかなければ、現在的に今の物件費も人件費も多過ぎるから減らかすんだという形だけでは、市民の皆さん方には、だから、そこで私は、市民の皆さんへの行政の皆さん方のいわゆる説明責任ですな、いわゆる財政に対する説明責任というのをどうされていくのか。いわゆるそれが今、私は不足しているところに市民の皆さん方の不満がある。市長さんが回られたときは、あんまりそうでないけど、私らが回っていきますと、かなり財政に対する不満とか不服を私たちは受けるわけなんです。そのような点に対して市長としては、この物件費等についての抑止策というのは何かございますか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  議会報告会で議員の皆さん方、それぞれの地域でいろんな行政に対するご要望も、また厳しいご意見もいただいておるということもお聞かせをいただいておりまして、一つには、行政の方が市民の皆さんにきっちりと市の行政の中身をご理解いただくということが大事でございますので、私自身もそれぞれの地域に出向きまして、1人でも多くの市民の皆さん方に伊賀市の今の現況についてお話し申し上げて、ご理解をいただく努力はいたしてまいりたいと、こんなふうに思っておるところでございます。  なお、人件費につきましては、20年と21年度でおよそ6億の減になっておるところでございます。また、物件費につきましては、わずか5,000万程度の減ということでございますので、今後もっともっと物件費については、いろんな意味で精査をさせていただきながら、不要なものについては廃止していくという方向で取り組んでいかなければならない、このように考えさせていただいておるところでございます。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  その方向で努力するということですけども、努力の方法ですよ。極端に言うたら、私らで得られる情報によっていくと、施設や、隣の市と何でこれだけの差があるかといいますと、いろんなものが豊富なんですな。市町村合併して、いろんな古い歴史があるもんですから、そういうものが豊富にたくさんあるわけなんですよ。そういうものを維持していっていこうと思えば、どうしても高くなる。だけども、そのものをもう少し安く管理する方法はないだとか、そういうふうな形に対する住民の皆さん方のご理解をいただければ、住民管理だとか、いろんな形で維持管理についても、そういう点について行政が知恵を絞ってそういうものをしなければ、我が地域の自分の負担はだれかてふやしたくないですよ。  そういうふうな点では、今先ほど申し上げましたように、一例でいきますならば、金がない、金がないと。合併したら、真ん中ばっかり栄えて、田舎はほっていかれると。もう田舎の人からいろんなことを言われます、私たちは。そんなもんまちはっかりようなって、我々はほっていかれる。いろんな補助金はカットされて、まちづくりまちづくりでなくなったと。そういうふうなことを結局は言われますけれども、極端に言うたら、決してそうじゃないんですよと私らも説明するんですけども、そういうことを各支所で言ったら、何か頼んだら、予算がないっていって本庁で切られたからと。いとも簡単にそんなことで言われて、もう二の口は我々は言えないんだとおっしゃってるんです。ですから、これは本庁の皆さん方が職員の皆さん方に対して、現状の財政を市民にわかりやすく説明する。職員の意識、この教育が必要なんですよ。  そう思いませんか、市長。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  限られた財源の中で一定の施策を展開していかなければなりませんので、市民の皆さん方に以前よりも悪くなったとおしかりを受ける部分もございますが、おしかりはおしかりとして、やっぱりきっちり中身もご説明させていただきながら、ご理解をいただく努力をいたしてまいりたいと思っておりますし、先ほども申し上げましたように、合併しましたので類似施設が非常に多くございます。これらの整理につきましても、不要なものについては早急にやっぱり処分しながら、少しでも物件費が低く抑えられる努力は必要やと、こんなふうに考えさせていただいております。 ○議長(森岡昭二君)  本村幸四郎君。 ○33番(本村幸四郎君)  大体いろいろ議論して、住民自治協議会に対しても、やはり私は、この住民自治協議会が成熟し、いわゆる市の行政のパートナーとして、いろんな一つの窓口のそういう形に成熟をさせていただいて、行政、議会、住民がここに信頼関係を、参画の関係を築くことが何よりも今後の重要な課題だろうと思います。  そういうふうな点で、いろいろ申し上げましたけれども、先ほど小丸議員も申し上げられましたけども、私も30年間、長い間この場においていろいろ議論をさせていただきました。そういうふうなことでは、皆さん方の退職されるときには贈る言葉的なことを申し上げてきたけども、何となく自分も送られるような気もしみじみとする感傷もいたしております。ですけども、まだまだいろいろと行政に対するお世話になったお礼もございますし、自分で反省すべきことも多々ございますけれども、ますますの伊賀市の発展は願う者の一人としては、市民になっても、なお盛んに燃やしていく決意でもございます。  そういうふうな点では、本当に30年という月日がございますので、行政の皆さん方の、若い方々の、多くの方々との関係性もございましたが、そういう方々に感謝を申し上げますけれども、市長さんを初めとして、やはり伊賀市が合併して今折り返し地点でございます。後半に向けて、やはり所期の目的がよかったなと、成果を出していただくがために、なお一層のご努力をしていただきたいことを念願もし、私もまた一兵卒となっては、その立場からそういう役割も果たしていきたいと思っておりますので、ご理解いただきまして、私の代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(森岡昭二君)  これをもって公明党、本村幸四郎君の質問を終了します。  会議の途中ですが、10分間休憩いたします。             (午後 4時16分 休憩)             ─────────────             (午後 4時26分 再開) ○議長(森岡昭二君)  休憩前に引き続き会議を再開をいたします。  続いて、質問順位第6番 爽風クラブ、松村頼清君の質問を許可します。  松村頼清君。              (8番 松村頼清君登壇) ○8番(松村頼清君)  爽風クラブ会派、松村頼清でございます。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして代表質問をさせていただきます。  本日、最後の代表質問ということで重複することがあるかと思いますが、お許しをいただきたいと思います。残り物には福があるかなというふうな思いでしますので、よろしくお願いをいたします。限られた時間ですので、早速質問に入ります。  まず、施政方針の中の3病院輪番制についてをお尋ねいたします。  医師の研修医制度の変更により、地方病院への派遣医師の不足が全国的に深刻化しているのが現状であります。伊賀地域においても、しかりであります。しかし、市における救急医療体制の堅持は絶対必要であります。伊賀市も応急診療所ができ、1次救急と2次救急のすみ分けができる体制にはなっております。  先日、伊賀の地域医療を考えるシンポジウムが名張市の武道館多目的ホールで、講師として伊賀市上野総合市民病院の院長であります村山院長が招かれまして、たくさんの方が参加され、関心の高さを感じたところであります。救急についてもお話がございました。今現在、救急の輪番は、伊賀市と名張市とおおむね1対1の割合で受け持っていると思っております。2次救急の受け入れについては、3病院の中でも、名張市立病院の受け入れ拒否が、きょうも言っておりましたが、多いということであります。また、伊賀市の市民の皆さん、遠いせいもあるかもしれませんけども、救急でも名張市市立病院は行きたがらないというふうな声も聞こえてきております。そうした中で、3輪番の受け持ちの割合は、見直しは検討されているのか。伊賀市の割合がふえるわけですけども、そういった検討は事務局として、市長としてなされているのかをお尋ねいたします。  以上で登壇しての質問を終わらせていただきまして、以降は自席で質問をさせていただきます。ご答弁のほど、よろしくお願いをいたします。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  爽風クラブの松村議員さんの質問にお答えを申し上げたいと存じます。  議員さんの方からもご指摘がありましたように、この3輪番につきましては、本当に日本全土、どこの地域へ行きましても医師不足に悩んでおる状況でございまして、わけても公立病院の存続につきましても非常に大きな課題になっておるところでございます。伊賀市におきましては、そうした中で私立の岡波病院さんと相談をし、医師会の皆さんにご相談を申し上げてご理解をいただく中で1次応急診療所を開設し、さらに名張市との関係の中で3輪番を取り入れたというところでございますが、この3輪番につきましても非常に厳しい状況でございますし、さらにそれぞれの病院で対応できずに、他の病院へ回っていただくという件数も非常に多く出ておるところでございます。  名張市と伊賀市の比率でございますが、一応基本は1対1ということの割合になっておりますが、実質は伊賀地域で195回、名張の市立病院で170回ということで現在のところ推移をいたしておりますが、4月以降については、もう少し伊賀地域で回数をふやしてほしいという名張市立病院からの申し出もございまして、現在調整をいたしておるところでございます。いずれにいたしましても、先般の伊賀全体の医療についてのシンポジウムの席でもご紹介ありましたように、村山院長の講演等を聞かせていただく中でも、非常に厳しい現況を語られておりまして、伊賀市としましては、施政方針でも申し上げておりますように、この救急輪番制は21年度、継続をしていただきたいということでお願いをさせていただきながら、将来的な医療体制についての検討を早急に進めてまいりたいと、このように考えておりますので、どうぞひとつまたご理解をいただきますようお願いを申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  先ほども言わせていただいたように、伊賀市民の皆さんは伊賀の方で救急医療を受けたいという願いがございますので、できるだけ市民病院の負担あるいは岡波さんの負担はかかってくるわけですけれども、そういった意味でも、やはりそういった努力をしていっていただきたいなというふうに思っております。  また、けさ、少しテレビを見てますと、研修医制度の見直しされるようなことが報道されているのをちょっと見たわけですけども、地方の大学病院へ研修医の確保という形で定員をふやすというふうな形で何か報道してるように思いまして、そうなりますと、この大学病院からの派遣医師がこの伊賀地域にも確保できるんじゃないかなというふうに思っていまして、医師不足も少しは解消でき、救急体制も少しはよくなるんじゃないかと期待するわけですけども、そういった形を国の方でまだ確認はできておりませんけども、きょうのテレビを見ましたら、そういったちょっと明るい方向が出てきたなというふうに思っておりまして、今言わせてもろたように、今年度も救急の3輪番を続けるという形の中では、伊賀市の割合を、これは勝手な言い分ですけども、やはり伊賀市の市民の皆さんはそういった形を求めているので、市長は、岡波さんと市民病院の3病院の中へ入って、ぜひともそういった形で一日でも多くこの伊賀市の中でやっていっていただきたいなと思ってますので、もう一度お答え願えればありがたいなと思っております。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  今、議員さんの方でおっしゃっていただきました派遣研修医のお話でございますが、三重県の方もそれぞれの地域医療が非常に厳しい状況にあるという中で、先ほどの申し上げておる派遣研修医のことについて、県の施策として取り組んでいくということで予算も計上されておりますので、今後、伊賀の保健所さん、あるいは三重県とそのことについてしっかり話を通しながら、私自身も政策の中で地域の医療、今の状況についてしっかり取り組むということを申し上げておりますので、全力を挙げて県なり三重大学なりへ足を運んで、1人でも多くの医者の確保に頑張ってまいりたいと、こんなふうに思いますので、ご理解をいただきますようお願いを申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  ありがとうございます。それでは、救急医療については、これからもひとつ伊賀市民のためにお骨折りをいただいて、しっかりやっていただきたいというふうに思っております。  続きまして、2番目の項の公共下水道についてお尋ねいたします。  これは、先ほど小丸議員さんの方もお尋ねになったわけですけども、施政方針の中で、公共下水道としては希望ケ丘と川合処理区しか述べられておりませんが、上野市街地の公共下水道をどのように進められるのかというのをお尋ねしたかったわけです。  今日までの計画ですと、50年ほどかけて800億の事業費と説明を受けております。  これは現実的ではないなというふうに私も思っております。今やはり国の進める計画でも、そんなに長い計画はありませんし、やはり公共下水道事業を進めるのは必要であるので、もっと現実的な方法はないのかお答え願いたいというふうに思っておりますけども、先ほどいろんな形で小丸さんにお答えいただいたので、その後も私の思いというのを少し伝えさせていただきます。  中心市街地にやはり下水道が整備されていないというのは、これはいかがなものかというふうに思っております。今、中心市街地活性化事業を進めているわけですけども、その中にもやはり町中の居住ということでは、これは下水道がなくては、なかなかここに住んでくださいというのは無理というか、言ってることがちょっと矛盾があるんやないかというふうにも思いますし、そういった分については早急に解決できる方策を考えなきゃなりません。上辺だけの整えた整備じゃなくて、下の方もやはりしっかりと整えていかなければならないのかなというふうに思っております。そういった形で、方法があればお聞かせ願いたいと思います。私も、その後ちょっと方向も述べさせていただきたいので、方策を考えておられたらお答え願いたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)
     市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  生活排水対策ということにつきましては、本当に市民がその地域に定住することのできる生活環境としての基本的な部分でございますので、それぞれの地域に合った排水処理施設の整備がなされておるところでございますが、議員の方からもお尋ねをいただいておりますこの上野の処理区につきましては、計画としては処理場を1カ所で、先ほどもお話しのように800億とか1,000億とかいうふうな数字が表に出ておりまして、膨大な金額でございますし、前へ現実進捗がスムーズにいっておる状況でもございません。行政の方の努力もいたしておりますが、今現在そうした状況でございますので、このことにつきましては、議員からもお話しのように、幸い中心市街地活性化事業が国の認定を受けて、町中のにぎわいをもう一度再生しようという時期でございますので、伊賀市の都市マスタープランの策定もございますが、もう少し上野処理区につきましてはスピードを速めて議論をさせていただく方向で、これから取り組んでまいりたいと思いますので、またいろんな意味で議会の皆さん方にもご議論をいただいて、伊賀市としての方向性を、このままでいいのか、あるいは新たな方策を考えるのかも含めて、ひとつ取り組みをさせていただきたいと、こんな思いでございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  いろんな方法等があると思いますが、小丸さんも先ほど言われたように、地域を区切ってというのを、私もそういった形でやはりこれからはしていくべきだなというふうに思っております。エリアを区切ってコミュニティーという部分のような形でしていって、今、たくさん市街地の中でも空き地というのが大変多いというふうに聞いておりますし、現実的には遠くなっております。そういった空き地といいますか、そういったのを利用して、そこに処理施設を地下に置いて、あと上を公園にするとか、いろんな人が要望されてる公衆トイレなどを設置できるような形でしていけば、もう少しまちのにぎわいも、まちとしての景観もできていくんじゃないかなと思いますけども、そういった考えではちょっといかがなもんですか。ちょっと答えにくいかもわかりませんけども、方向性としてはどうですかということでお尋ねしますけども、お答えにくかったらあれですけども、答えられたら答えていただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  今ご提案いただいた方法も非常に意義のある方法の一つだというふうにも思いますが、旧の市街地につきましては、先ほども申し上げましたように、都市マスタープランに基づきます、あるいは都市計画に基づきます線引きの件もございまして、取り組む手法についても、そのことも意識しながら考えていかなければならないというふうに思わせていただきますので、もう少し私自身もいろんなことの勉強をさせていただいて、また一つの課題として今後検討をさせていただきたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  そういったことも一つの検討材料として、していっていただきたいと思います。  続きまして都市計画についてでございますけども、先ほどから線引きとかマスタープランということで、私も質問させていただきたいということで思っております。これまでも代表質問で何度か質問してまいりました。前市長には、線引きを外すのか伊賀市全体を線引きするのか、明確な答えがなかったように思っております。市長にお尋ねいたしますが、今、都市マスタープラン策定委員会で審議していただくということで言っておられますが、その後、ご意見を参考に今後の土地利用や構想や都市づくりの方針をまとめ、策定委員会に諮るとしております。まず、市長の方向性として、線引きを外すのか外さないのかという方向性を決めてもらわなければならないかというふうに思っております。合併して4年がたった中で、今現在、現実的に旧上野と旧町村では、土地活用についてやはり不公平感がありまして、線引きを外してでも条例で対応できると私は思っておりますので、そういった意味で、このマスタープランを諮るにしても、前提として線引きを外すとか全域にかけるとかいう方向性を、市としての、行政側としての方向性を出して、やはりマスタープラン策定委員会の方に諮っていった方がいいんじゃないかと思いますが、その点についてお答え願えますか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  線引きのことでございますが、合併前の市町村では、旧の上野市が線引きがなされて、都市計画区域と、それから調整区域があったわけでございますが、それ以外の旧の町は、都市計画区域であるけども、線引きのされてない未線引きの都市計画地域ということでございますし、さらに山村部は都市計画区域から外れておるという地域もございます。合併しまして、伊賀市としての一体感ということからいたしましても、先ほども議員のお話しのように不公平感がございます。そんな中で、これからつくり上げます都市マスタープラン、あるいは都市計画の見直しに当たって、線引きを外すのか、あるいは線引きをそのまま残すのかが大きな問題、課題になってまいりますので、このことについて外す方向であるとか、あるいは残す方向であるとかいうことについてのお話は、もう少し勉強もさせていただいて、議論も重ねさせていただく中で方向性を見つけていきたいと、こんなふうに思わせていただいております。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  線引きについて、線引きは以前、国の認可がそういうことでありましたけども、権限が委譲されまして、今、県の方で対応するようになっておりますけども、市長はそのことはご存じですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  先般、担当部の方から説明を受けまして、そうした理解をさせていただいております。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  これはもう4年ぐらい前から、そういった形で権限が移譲されております、3年ほど前かな。四国の方で外されますと、すぐ線引きを外した市もございます。それから、県の方の対応は、2年ほど検証して、その後、県としての対応を決めるというふうな話を聞いておりましたけども、それから大方もう3年以上たっておりまして、そうした中で、先ほど言わせてもらったように、線引きを外してでも市の条例でいろんな縛りといいますか、そういう形をつければ何の問題もないというふうな部分も出てきておりますので、ただ単にマスタープラン、マスタープランという形で逃げずに、やはりこういった不公平感という部分について一体感をする上では、そういった形の研究をして、一日も早く線引きを外した方がこれはいいと思いますので、もう一度そういった部分についても研究をしていただきたいなというふうに思っております。いかがですか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  現在、線引きをされてる部分について、どの部分をどうするんかということにつきましては、非常にそれぞれの市民の方のお考えもあるわけでございますので、十分に市民の皆さんの意見をお聞かせいただきながら、外す外さんの判断もしていかなければならないというふうに思います。それぞれの土地の評価にも影響いたしますし、市のまちづくりの方向性にも影響いたしますので、十分に慎重に対応してまいりたいと、このように思います。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  前市長もでございますけども、かなり慎重に対応されてるんだなというふうに思っておりますので、やはり線引きを外しますと土地の評価額も上がりますし、いろんな利用部分についても、これから進んでまいると思いますけども、なかなか線引きするに当たっては、乱開発という部分を防ぐためということでございまして、今の現状といいますか、社会情勢から見ますと、やはりそういった部分はないだろうと思いますし、逆に規制があるおかげでまちが発展しないという部分もございますので、そういった部分についても十分検討していただいて進めていっていただきたいなというふうに思っております。  それでは、続きましてスポーツ振興施策についてお尋ねいたします。  スポーツ振興計画では、スポーツは、すべての市民が心身の健康の保持・増進や体力の向上を図るとともに、生きがいのある活力に満ちた生活を送るための重要な役割を果たすとなっております。しかし、施政方針のスポーツ振興策では、単にスポーツ大会や事業内容等を検討するとなっておりまして、やはりスポーツ振興施策と言うならば、これからは地域総合型スポーツクラブといった、地域で住民が主体となってクラブ運営をし、健康づくりや生涯学習をする仕組みを行政が手助けするのが役目ではないかなというふうに思います。また、これから、先ほど同僚議員も言いましたけども、学校の統廃合によりまして屋内運動場や体育館などの施設が地区に残ります。かなりの維持管理経費もかかるということで、そういった分についてもやはり地域総合型スポーツクラブで運営できる仕組みが必要ではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか、お答えを願います。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  詳しくは教育委員会の方からお答えを申し上げますが、合併前にそれぞれの市町村でいろんな事業がございまして、スポーツ少年団であるとか、先ほどからおっしゃってる、いろんな青年のスポーツクラブ等もたくさんあったわけでございますが、そうしたものが合併によって伊賀市として一体化されたわけでございますが、そんな中でも、今現在もそれぞれ旧のところでそうした活動をされておりますが、もう合併して4年になるわけでございますので、松村議員さんおっしゃってるように、総合型の地域スポーツクラブということで、伊賀市としての一本化の組織化は重要なことだと、こんなふうに私自身も思わせていただいておるところでございます。  あと教育委員会の方からお答えを申し上げます。 ○議長(森岡昭二君)  教育長。              (教育長 味岡一典君登壇) ○教育長(味岡一典君)  スポーツ振興についてでございますが、特に私、いろいろなスポーツ大会等に行きますと、松村議員さん、しょっちゅうそこでボランティア的に活躍していただいてますことをお礼をいたしたいと思います。そういう中から一つの課題をお持ちのことだと思うわけですけども、特に伊賀市のスポーツ振興につきましては、伊賀市総合計画等の整合性を図って、平成19年3月に策定しました伊賀市スポーツ振興計画に基づいて、だれでも気軽に楽しみ、元気をはぐくむスポーツ振興の理念ということを掲げております。まずその1番目に、多様化するニーズに適切に対応して、生涯にわたってスポーツに親しめるよう、施設の充実や優秀な指導者の育成、さらに多様な情報の提供ができる環境づくりに取り組むということが1つ目。2つ目でございますが、地域、学校、スポーツ団体並びに行政が連携して参加機会の拡大を図るスポーツ活動を通じた健康増進と体力づくりということが2つ目でございます。3つ目でございますが、市民のスポーツに対する関心や意欲を喚起して、競技人口の増大を図りながら、すぐれた競技者の育成を図るというふうなこと。こういう3つの大きな目標を定めておるわけでございまして、今後も、これに向けて引き続き取り組みを進めてまいりたいと思います。  その中で、特に具体的には、青少年を対象としたスポーツ振興施策につきましては、伊賀市スポーツ少年団に地域で組織されて登録された団体、団員が平成20年度で73団体、1,910名が所属をしております。引き続きサッカーや野球、バレーボール等の競技を通して多様な活動で健全育成を図りながら、心身の育成と競技力の向上と多くの仲間づくりにも努めてまいります。  また、女性のスポーツ参加でございますが、これがかなり調査の結果、女性のスポーツ参加がやっぱり少ないという部分の問題点がございます。しかし、それにつきましても、伊賀市家庭婦人バレーボール連絡協議会への加盟、これが19チーム、248名ということでございますが、そういったことを初め、去年、シティーマラソンやとか各種体操等多様なスポーツへの参加が多く見られてまいりましたことから、今後も女性のスポーツへの関心を高めるべき事業に取り組んでいくこととしております。  それから、市民スポーツフェスティバル等の全市的な主要大会の開催についてでありますけれども、より多くの市民が参加できるように、開催時期がちょっと秋になりますと幾つかの開催と重なりますので、そういう開催時期を考えて、そしてマンネリ化した事業内容を関係団体等と協議・検討する所存でございます。  さらに、それぞれの地域において取り組まれている多様なスポーツ行事につきましては、各地域に配置してます体育指導員さんの活用を図りながら、住民みずから参画して、創意工夫した計画で、いつでも、だれでもが気軽にスポーツを楽しむことができるという、いわゆる総合型地域スポーツクラブの組織化への支援を促進することとしております。  なお、参考までに申し上げますけども、本年1月現在で既に組織化され、活動いただいている地域は7地域、そして22年度以内に設立する予定の地域が3地域で、それぞれの取り組みに活動及び創設支援をさせていただいておることにいたしております。これが総合型スポーツクラブの現状ということです。  また、近年の競技志向からレクリエーション志向への住民のニーズに対応して、関心を高めるニュースポーツやレクリエーション活動の導入に努めるとともに、高齢者や障害のある人へのプログラムの充実と、気軽に参加できる行事・教室等の開催で健康づくり、体力づくりに努めてまいりたいというように思っております。  さらに、お尋ねをいただきました学校の統廃合によります体育館や運動場の活用についてでありますが、それぞれの地域のスポーツ活動や文化活動の拠点として、効果的な施設利用が図れますよう規則等の整備を図ってまいりたい。また、施設の維持管理につきましては、地域のスポーツクラブを初め関係地域住民組織及び機関等と協議して、効率的な維持管理が行われるよう、あわせて規則等の整備を図っていきたいというように思っております。以上でございます。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  なぜこんなことを言ったかといいますと、この施政方針の中で、スポーツ振興の言葉が2行か3行でまとめられてる中で、単にスポーツすることだけしか書かれてなかったので、その内容について、スポーツ振興とは何かということでちょっとお尋ねしたかったわけです。やはりスポーツ振興を図ることによって健康ついてということで、これは伊賀市全体のそういった形の医療費の削減にもつながるということを一体的な形で取り組んでいけば、もっと効果的な形で市民参加ができるような住民参加もでき、いろんな考えのもとで、していっていただきたいなというように思っております。やはり行政が提供するスポーツから、これから自分たちが自主的に行うようなスポーツの考えでやっていただきたいし、やはりスポーツするにしても、今までやったら場所を提供して、ここへ来なさいよというスポーツから、スポーツするには、こういう場所があって、場所を借りるに当たってはお金もかかりますよというような意識を持ってやっていくべきだというふうに思っておりますし、そういった形のスポーツ振興というものを進めていただいて、住民の健康づくり、あるいは本当に伊賀市の全体の中の健康づくり、医療費の削減ということまでつなげてスポーツ振興を考えて、もう少しスポーツ振興に力といいますか、そういった考えをしていただきたいなということでちょっと言わせていただきたいので、私の考えがどうかわかりませんけども、市長はこういう考えでもあるということで、どうですかね、そういう方向性もしていただけますか。 ○議長(森岡昭二君)  市長。              (市長 内保博仁君登壇) ○市長(内保博仁君)  長い施政方針でございまして、活字がスポーツ部門で少なかったこと、お断りを申し上げながら、しっかり取り組むことをお約束させていただきます。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  そういった意味で、市全体がそういった取り組みをしていただきたいなというふうに思います。  続きまして、教育方針の学力検査についてということでお尋ねをいたします。  本年度の全国学力・学習状況検査におきまして、三重県は下位の方にランクされたと思っております。当市においても、以前から独自に小学4年と中学2年生の標準学力調査を実施されております。その調査結果は公表されてないと思いますが、全国的に公表については、いろんな議論がなされているところであります。伊賀市としては、個人は別としてですけども、学校別に平均点といいますか、そういった形で公表することを考えておられるのかどうかをお尋ねをいたします。 ○議長(森岡昭二君)  教育長。 ○教育長(味岡一典君)  学力調査の公表の問題は、全国的にいろいろと問題になっておりまして、大阪府は公表せえと、それから秋田県も公表するというふうなことでやっておるようですけれども、これ基本的にはやはり文部科学省の方は、市町村教育委員会は域内の学校の状況について、個々の学校名を明らかにした公表を行わないことという指示があるわけです。それを破ってやれということですが、これはいろんな考え方があると思うんですけども、学校別にA校は何点です、B校は何点です、C校は何点ですとやりますと、そしたら、その学力調査の結果が思わしくないところがたくさんあると、そういうふうにして、おまえのとこは下やないか、ここは上やというような一つの序列化の問題が起こってきますし、それが一つの学校に対する、学力に対する刺激意識になってくるんかどうかという問題なんです。例えば1人の子供が80点の点をとって帰ってきたとします。そしたら、そこの家の人が、あんた80点やったんっていって、そしたらあと20点とれへんやったんはどこやったん、どこがわからへんやったんと聞いてあげて、それでも80点ようとったねと言ってあげるのか、もう一つのやり方があるんです。あんた、80点、そしたら隣の子は何点、隣の子は90点やったん。それやったらあかんやんか、10点負けてるから頑張らないかんやないかというような一つのスタイルが出てきます。今の学力調査は、特に子供の学力をつけるために、その子の学力の内容を分析して、例えばこの子はこういう学力で、2年生の掛け算の九九がわかっとらんから、そこまで戻って指導しなきゃならないという一つの個別的なデータを得てやっていくということですので、そういう意味での伊賀市の学力調査、CRTといいますか、伊賀市独自でやっておるものも全国で一斉にやる文科省のものも、そういう一つのとらえ方をして活用をしているということでございます。  ただ、公表の問題につきましては、これは特に伊賀市が独自でやってる標準学力検査につきましては、各学校、ほとんどの学校が保護者には伝えてます、うちの学力調査はこういう結果ですよと。ただし、それは横並びに、ほんなら隣の学校は何点、ここは何点、伊賀市じゅうは各学校は何点とやったって、これはそんなに意味がない。  子供の学力を伸ばすには、その子一人一人の学力調査の結果をどこがこの子は足りないのか、どの部分がわかってないのかということを調べて、その子に個別的に指導するために扱うものでありまして、そういう今扱いをしてるということなんですわ。したがって、特に先ほど松村議員さんのおっしゃったのは、三重県は下位の方にランクされてると、全国的に。ところが、伊賀市はそうではございませんので。点数は言いませんよ。ざっと言わせてもらいますと、小学校6年生は全国平均よりやや落ちています。ところが、中学校3年生は全国平均よりちょっと高いんです。やや上なんです。  だから、三重県がかなり下位であるにもかかわらず、伊賀市はそれだけの一つの学力を持っているということでございます。  それから、CRTといいまして、全国標準学力テストという、業者のいわゆる全国シェアの一番大きいところのものを見ますと、これは小学校も中学校も全国よりやや高い。それも結果として。一部教科として低いところもありますけども、言うなれば二、三ポイント高いところにあるということですので。そういった意味では、学校はCRTの結果は、自分とこの学校はこれぐらいの学力ですということを保護者に提供してまして、だから、何をしなきゃいかんかといったら、子供に学力つけるためには、やはり家庭では家庭学習をさせてくれと。今の子供は余り家庭学習しないんですよ。  ですから、今、一つ標準としては、学年掛ける10分の家庭学習、1年生やったら10分、6年生やったら60分、中学校1年生やったら70分と、そういう勉強をさせるように家庭として取り組んでくれと。もう一つは、読書をもっとさせてくれと。  学校でもこれだけの取り組みをしてますから、読書をさせてくれと。そういうことから、広い学力を培おうとしております。  そういうわけでございますので、国がそういったものを学校別に公表しないでくださいと。いや、するなと言ってるものを、例えばこれについては、犬山市のように学力調査に参加しないというところもあるわけですよね。それは、しかし、余りにもおかしなもんであって、やはり全国的にやって、全国的なスタンダードでうちはやっていきたい。したがって、学力調査は実施し、それを子供の学力を養成するために、一人一人の個別的な分析をして取り組む。しかし、それを横並びの公表はやっぱりやっていくべきでないだろうなというのが私どもの教育委員会としての考え方であります。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  それぞれの学校で取り組みをされているところでございますけども、やはりそれが地域にも見えてこないし、市民の皆さんにもどういう学校であるかというのも実際のところ見えてこないと思うんです。地域の人に学校の評価という分をやってもらってますけども、実際学校へ行ってない人にも評価してるような形、ほとんどわからないという答えが返ってきてるというのが現実だと思います。やはり保護者の方でも、学校へ実際に行って、そのときだけ見てもわからないと思うので、なかなか評価はしにくいと思います。やっぱり学校の教室といいますか、そういう中でしか評価していないんだなと思うんで、そういった部分についてももう少し開かれたというか、数字にあらわれた形を出した方がいいんじゃないかなという気もするんで、やはり開かれた学校という部分で、もっと来てくださいという部分については、保護者の方に来てもらうためにも、学校の現状はこうですよ、ランクつけるのはええかどうかわかりませんけども、そういった部分もある程度必要かなと。上ですよ、下です、そういうやわらかいというか、点数こんだけですよという部分について、ちょっと表現的には難しいかもわかりませんけども、そういった部分も全体の中でも評価というのは市民の皆さんにも知っていただいて、地域の皆さんに知っていただいた方がいいと思うんで、そういった検討もしていただきたいなと思いますけども、いかがでしょうか。 ○議長(森岡昭二君)  教育長。 ○教育長(味岡一典君)  伊賀市の公表というか、自分ところの学校の学力はこういうことですということをしてるのは、全国と比べてこの程度のところですというふうなことをCRTの結果として保護者の方に伝えてるわけですわ。それで、それを横並びに比べということについては、先ほども言いましたように、ちょっとこれはやはりそういう一つの序列化とか、しかもそれが過度に進ますと、今まであっこち全国の学校で見たら、例えば子供に物すごく負担をかけたり、あるいは事前に学力検査の内容的なことを傾向と対策的に教えてやったりとかいうような状況が起こってきますので、そんなことやったんでは話にならないと。ただし、私もやんわりと知らせていくということは大事やとおりません。ただし、それは自分とこの学校は全国と比して、このようになってますと。  だから、もっと力をつけなきゃなりませんというような形で、そういう資料として使っていると。
     そして、特に学校評価の問題ですけども、学校の評価は学力だけで評価をするべきではない。確かに学力も一つの大事な要素なんですけどね。それよりも、やはり例えば学校へ行くのが楽しいですかということ、これ伊賀市はマニフェストをやってますから、それによってずっと子供にも聞き、保護者にもそれを聞いてます。大体伊賀市の子供というのは、85パーセントから90パーセントぐらいは学校に行くのが楽しいと。ただし、楽しくないと言うてる子が問題ですので、そういったところをもっと細かく、なぜそうなってるんかということを分析していかなきゃならんということ。  それから、もう一つ大事なのは、授業がわかりやすいですかというようなことを学校の評価として聞いているんですよ。学校の先生がわかりにくい授業をしとっては子供の学力もつきませんから、だから、授業がわかりやすいですかという質問を全部子供に直接聞くというような一つのアンケートをとってます。これは先生にとっては、なかなかしんどいことやと思うんですけども。その結果、今年度のマニフェストの結果、評価なんかを見ましたら、小学校では83パーセントの子供が授業がわかりやすい。中学校がちょっと69パーセント、70パーセント弱というところなんですけども。しかし、それも昨年の調査よりはちょっと上がってるんです、じわじわと、わかりやすいというのは。だから、これは先生方が努力をしてくれてると思うんですけども。  したがって、学校の評価というのは、学力をもちろん評価しなければならないんですけども、学力がそうなってるもう一つ根本的な原因、家庭学習を学年掛ける10分やれてますかと、これが何パーセントだろうと。そこらをやっぱり上げていくことによって学力が上がっていくということですので、そういう取り組みをしてるということで、隣の学校が高い点持ってるから、おまえんとこあかんやないか、頑張れという形にはちょっとならない。それやると、かなり無理な学力行政がなされ、傾向と対策的なものが出てきたり、これも例えば東京の学校なんか、かなりそういったことをやって、これはあかんということを最近、気がつき出してる状況があります。  それから、特に学力の低い子に対して何か物すごくしわ寄せがいったり、だから、そういったことにならないようにということで、過度の序列化あるいは競争に走らないようにという考え方です。それよりももっと根本的なところ、学校の勉強がわからなかったら、子供は学校へ行くことが楽しくないんです。だから、わかるように授業をしなきゃならない。しかも学校が楽しくなかったら、勉強なんか余りやる気にならない。そういったことをもっと根本的にやっていかなきゃならんし、それはいろいろと学校は外に開いて、いろんなデータを出しながら、保護者の方からもアンケートをいただき、子供からもアンケートをとってやってるというふうな状況でございますので、そういうご理解をいただきたいと思います。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  子供たちに点数つけてという部分じゃなくて、あとは学校のあり方という部分についても、やはり最近の子供は落ちつきがないという部分がかなりふえているというふうに聞いておりますし、そういった中で、学力をはかる上では、学校の先生がいかにして子供を落ちつかせてしようかという努力も、そういう目安としてするような、これ子供の評価と違うて、学校の先生の評価にもある程度つなげていってした方が学校の先生の質が上がると言ったら失礼かもわかりませんけども、そういった部分についても取り組めるんじゃないかという部分があるので、少し評価という点では、数字をやられた部分についてもしていったらいいんじゃないかというふうに言わせてもろたんですけども。別の立場から言わせてもろたんですけど、どうですか、これ、そしたら。 ○議長(森岡昭二君)  教育長。 ○教育長(味岡一典君)  子供が教室の中でやはり落ちついて勉強ができなきゃならない。だから、学級崩壊というような状況が伊賀市の中でも多少見られます。そういったことを、一たん崩壊現象が起こってきますと、なかなか先生もようもとへ回復しないし、教育委員会の指導主事も総がかりでいろいろと対応したりしますんですけども、だから、そういうことがないようにということですが、先生にもいろんな資質の先生がありますので、学校を出て、すぐ新規採用になった先生あるいは経験のある先生とあります。だから、その先生たちの指導力といいますか、それを全体的にやっぱり上げていかなきゃならんと思いますので、だから、先生の評価というのは、このクラスの子供が学力調査がこんだけいい点とったからという形での評価というのは、あんまり期待できないと思うんですよ。というのは、それよりも、あなたの授業はわかりやすいですかと子供に聞かれるのが先生にとって一番きつい評価やと思います。子供は正直に言いますから、わからへんかったら、わからんとこに丸打ちますからね。それでやって、私の授業はこういうことなんかと、まだわかる子が60パーセントしかいやへんと。こういうことをやっぱり先生が自分で知ることによって、これはもっとわかる授業をせないかんという形で努力をしてくれてるのが今の現状ということでございますので、先生の資質の向上というのは、それはみんなどの先生も自分で資質を向上させたいと思ってるんですけど、それをどういう方向でやっていくかということは、伊賀市の場合は、そういう学校マニフェストと、それからマニフェストに絡む評価、この評価は、子供の評価、保護者の評価、それから教育委員会が教育委員5人が全部で評価をすること、それから外部評価委員会という委員をつくって、その人たちにも評価をしてもらう。  場合によっては、学校評議員さんが評価する。こういった形で、学校が全部そこの評価を得て、そして3月には自己評価、それを総合して自分たちの評価をやっていく。  これはここが落ちてるから、来年はこういう方向にやっていこうというマニフェストにつなげるような取り組みをしてますので、一応先生の資質向上というのは、そういうことで伊賀市は随分先生はわかりやすい授業をしようとして努力をしているというように私は思うんですけども。そんな形で取り組んでおりますので、どうかよろしくお願いします。 ○議長(森岡昭二君)  松村頼清君。 ○8番(松村頼清君)  いろいろ聞かせていただきました。やはり子供というのは伊賀市の宝でございますので、教育委員会として、これからそういったいろんな部分の適切な環境をつくって、子供たちが伸び伸びとできるような授業をし、遊び、いろんな経験をさせていただくような環境づくりを取り組んでいただきたいと思いまして、これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(森岡昭二君)  これをもって爽風クラブ、松村頼清君の質問を終了します。  これにて代表質問を終了します。  なお、市政一般質問は、明日2月19日と20日及び23日の3日間といたします。  また、明日2月19日の本会議の会議時刻は午前10時とします。  本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでございました。             (午後 5時19分 散会)             ─────────────...